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ラッシュフォードは救世主か、孤高の外様か。模索を続けるフリック・バルサが抱える“前線の歪み”

ラッシュフォードは救世主か、孤高の外様か。模索を続けるフリック・バルサが抱える“前線の歪み”

今シーズンのバルセロナは、怪我人が多く、序盤戦から好調とは言い難い戦いを強いられている。昨季、ロベルト・レバンドフスキ、ラフィーニャ、ラミネ・ヤマルが形成したトリデンテは全コンペティションで94得点を記録したが、今季ここまで3人が揃ってプレーしたのはラ・リーガ第2節レバンテ戦のわずか14分間のみ。ハンジ・フリック監督がやり繰りに頭を悩ませている様子が窺える。

 クラシコでレアル・マドリーに1-2で敗れた際、様々な要因が指摘された。その中で、戦術アナリストのアルベル・ブラジャ氏はこう語った。
 「フリック・バルサは、ボールを持った時の自信と、持たない時のアグレッシブさの2本柱で機能している。クラシコでは前者が欠け、結果として後者も形にならなかった。そして最大の問題は前線だ。昨季の10月、ラフィーニャ、レバンドフスキ、ヤマルはすべての攻撃をチャンスにつなげるほど絶好調だったが、今季のクラシコではヤマルが負傷を抱え、ラフィーニャとレバンドフスキは不在。フェラン・トーレスも故障明けでキレを欠いていた。マドリーの守備には付け入る隙があったが、ラフィーニャの鋭いスペースへの進入も、レバンドフスキと好調時のフェランがもたらすゴール前での迫力もなく、戦術面で選択肢が限られていた」

 その中で救いとなっているのが新加入のマーカス・ラッシュフォードだ。ここまで全コンペティションで6得点・9アシストを記録し、彼の活躍がなければさらに厳しい状況に陥っていたのは間違いない。今夏、彼の獲得を強く望んだフリック監督は見る目の確かさを証明した。しかし同時に、改善点も浮かび上がっている。 スペイン紙『SPORT』のディダク・ペイレ記者は以下のように指摘した。

「ラッシュフォードは得点力の高さを示しているが、彼は自分の試合をプレーしている一方で、チームは別の試合をプレーしているように見える。彼と特別に好連携を見せたり、ホットラインを形成した選手は今のところまだいない。これにはフリック監督も気づいていて、実際に会見で『まだチームメイトと“同じ言語”を話せていない』と語っている。これは意欲や姿勢の問題ではなく、おそらく育成環境の違いによるものだ。ラッシュフォードはプレミアリーグの産物であり、スピードとシュート力を武器に攻守の切り替えが激しいスタイルに適応してきた。攻撃で違いを生み出す一方、守備の役割は仲間に任せる形に慣れている。バルサで求められるのは、より多層的な構造のサッカーに適応するセンスと、チームの一員として守備面でも貢献する献身性。さらに、それらを実現するためには、パフォーマンスを維持する安定感も不可欠だ」
 

 守備面の比較では、ラフィーニャが引き合いに出されるが、まったくタイプの異なるラッシュフォードに、同じ働きを求めるのは無理があるのも確かだ。違いを認識して、互いの長所を最大限に活かす。それは監督の采配にかかっている。

 幸いレバンドフスキに続き、ラフィーニャの復帰も近いと現地では報じられている。ラッシュフォードの課題克服を待ちつつ、主力の復帰を前線の得点力の回復、チームの巻き返しへと繋げていきたい。

文●下村正幸

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配信元: THE DIGEST

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