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【ZERO1】清宮が刺激的初対決制す ハヤブサが対抗戦で敗北も「お楽しみはこれからだ!」

【ZERO1】清宮が刺激的初対決制す ハヤブサが対抗戦で敗北も「お楽しみはこれからだ!」

『KEEP ON RUNNING 2025』後楽園ホール(2025年11月10日)
○清宮海斗vsハヤブサ×

 清宮がハヤブサとの刺激的初対決を制し、対抗戦はNOAHの2勝1敗に。ZERO1のホームリングで敗北を喫したハヤブサだったが、リベンジを誓うと、最後は「お楽しみはこれからだ!」の叫びで新体制初の後楽園大会を締めた。

 ZERO1が今年2月に新体制を迎えてから初の後楽園ホール大会を開催。NOAHとの対抗戦3試合が組まれ、1勝1敗で迎えたメインイベントで、ハヤブサと清宮が一騎打ちが組まれた。

 今年4月に突如として誕生した2代目のハヤブサは“伝説の不死鳥"の名前に負けない空中殺法を披露して、大きなインパクトを残すと、火祭りに優勝するなどZERO1マットで活躍。そんなハヤブサがNOAHの清宮と刺激的なシングル初対決を行うことになった。

 ハヤブサは一騎打ちに向けて、挑発的な言葉を残してきたが、NOAH10・16後楽園大会を視察。バックステージで「この目で見て、改めて倒しがいのある相手だと思いました。当日、正々堂々戦いましょう」と呼びかけると、清宮も「今度はリング上でお会いできるのを楽しみにしています」と返し、握手を交わしていた。

 ゴングが鳴ると、どちらもアグレッシブに仕掛けていくが、ハヤブサはノータッチトペコンヒーロで先制。場内は大歓声に包まれたものの、清宮も負けじとエプロンから場外めがけてシャイニングウィザードを敢行し、一気に主導権を握った。ハヤブサに反撃させず、次々と攻撃を重ねると、急角度のジャーマンもさく裂。喧嘩腰にストンピングを叩き込んで挑発すると、ドラゴンスクリューも繰り出した。そして、シャイニングウィザードへ。

 ガードしたハヤブサはニールキックで反撃開始。スワントーンボム、ライオンサルトを立て続けに投下すると、大胆にもタイガードライバーを予告した。投げさせない清宮は再びアクセルを踏むが、ハヤブサも猛抵抗。ハヤブサのジャーマン、清宮のタイガースープレックスはどちらも不時着されて不発に終わると、流れるような打撃戦で火花を散らし、清宮のドロップキック、ハヤブサのニールキックが立て続けに決まって、ダブルダウンに。

 先に動いたハヤブサはムキになってタイガードライバーをさく裂。豪快なファルコンアローで追い討ちをかけ、ファイヤーバードスプラッシュで勝負に出る。完璧に決まると、カウントの合唱になるが、清宮は肩を上げた。すると、ハヤブサはフェニックススプラッシュの体勢に。気づいた清宮はコーナー上で足止め。最上段からの雪崩式フランケンを敢行して、再びダブルダウンとなる。先に立ち上がった清宮はシャイニングウィザードを一閃。急角度のタイガースープレックスホールドでぶん投げた。ハヤブサはギリギリで肩を上げたものの、清宮はショルダーバスターから必殺スカイウォークエルボーへ。

 一瞬早く立ち上がったハヤブサはドロップキックで迎撃。旋回式ファルコンアローから再びフェニックススプラッシュを仕掛ける。しかし、清宮に避けられて痛恨の自爆に。ここがチャンスと、清宮は後頭部、そして正面からシャイニングウィザードを連発する。ハヤブサも粘りに粘ってみせたものの、清宮はスタンディングシャイニングウィザード、ジャンピングニー、三角飛び式シャイニングウィザードと大技を連発。ハヤブサはここでも肩を上げたものの、清宮は変型タイガードライバーで叩きつけると、最後はスカイウォークエルボーで3カウントを奪った。

 攻守が何度も入れ代わるシーソーゲームを制して、清宮がハヤブサ狩り。対抗戦はNOAHの2勝1敗となった。試合後、清宮はハヤブサとガッチリと握手。ハヤブサの手を掲げた。

 清宮がリングを去っていくと、敗れたハヤブサがマイクを持つ。「負けてマイクを持つなんてカッコ悪い姿を見せてしまって」と肩を落としつつも、「本当に清宮海斗、ありがとうございました。今日のプロレスリング・ノアとの対抗戦、田中さんが勝って世界ヘビーのベルトを巻いてくれましたが、松永と俺が負けて1勝2敗。負けで今大会は終わりました」と悔しさをあらわに。そのうえで「でも、このままじゃ終われねえよな。絶対にNOAHにやり返すし、清宮海斗もぶっ倒す」と誓いを立てた。

 観客に感謝の意を表すと、「また次回、後楽園ホールで開催する時はもっともっともっと多くのお客様に来ていただけるように、我々レスラー・スタッフ全員で頑張っていきますんで、応援よろしくお願いします」と続けて拍手を浴びる。そして、所属レスラーをリングに呼び込むと、ハヤブサは観客とともに「3、2、1、ZERO1!」と大合唱。そして、最後に初代ハヤブサと同じように「お楽しみはこれからだ!」と絶叫して締めくくった。

 ハヤブサはバックステージでも「江崎英治のハヤブサも負けて負けて、そこから立ち上がる姿で、みんなを魅了していたはずだ。俺はまだまだ立ち上がって、これからも自分の道を突き進む。お楽しみはこれからだ」と前向きにコメント。一方、勝利した清宮もハヤブサを称えつつ、「もう自分もNOAHでタイトルマッチが決まってますんで、もうここからはそこに向けて気持ちを切り換えていきますけど、プロレス界本当に何が起こるかわからないんで。点と点が線につながるかもしれない。ハヤブサさんとまたリング上で会えるかもしれない。そんな日を楽しみにしてますよ」と再会を視野に入れていた。

【清宮の話】「今日はこれを楽しみにしてきたんで。ハヤブサ選手、噂通りの素晴らしいレスラーでした。本当に今日、このリングで、ZERO1さんで試合をさせていただくのもすごい久しぶりですし、お客さんの空気感とかもすごい試合前は気になってしまったんですが、試合が始まってからはもう本当にハヤブサ選手との1対1に集中ができましたよ。それは本当に対戦相手のハヤブサさんのおかげだと思っているんで、感謝しています。もう自分もNOAHでタイトルマッチが決まってますんで、もうここからはそこに向けて気持ちを切り換えていきますけど、プロレス界本当に何が起こるかわからないんで。点と点が線につながるかもしれない。ハヤブサさんとまたリング上で会えるかもしれない。そんな日を楽しみにしてますよ。本当に今日はありがとうございました」

【ハヤブサの話】「クソ。さすがは清宮海斗。俺の負けでZERO1の勝利もなくなって、本当に悔しいけど、これで終わりじゃないから。これで終わりじゃないから。江崎英治のハヤブサも負けて負けて、そこから立ち上がる姿で、みんなを魅了していたはずだ。俺はまだまだ立ち上がって、これからも自分の道を突き進む。お楽しみはこれからだ」

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