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【ZERO1】田中がケジメの一戦制して世界ヘビー級王座戴冠 小峠はTEAM NOAH興行開催を発表

【ZERO1】田中がケジメの一戦制して世界ヘビー級王座戴冠 小峠はTEAM NOAH興行開催を発表

『KEEP ON RUNNING 2025』後楽園ホール(2025年11月10日)
世界ヘビー級王座決定戦 ○田中将斗vs小峠篤司×

 田中がケジメの一戦を制して、空位になっていた世界ヘビー級王座を戴冠。惜しくもベルト奪取を逃した小峠は、今後のTEAM NOAHの方向性を決めるべく、11・29横浜ラジアントホール大会の開催を発表。それに合わせて欠場中のHi69が復帰することも決定した。

 世界ヘビー級王座は1年以上にわたって潮崎豪が保持していたが、10月にその潮崎がNOAHを退団。ベルトも返上することになった。潮崎に代わって、同じくTEAM NOAHに所属していた小峠が10・13新宿大会に赴いてベルトを返上。「TEAM NOAHの代表として、このような形になってしまったことを本当に謝罪させていただきます」と土下座で謝罪した。見かねたZERO1の田中が止めに入り、男気を見せた小峠に「TEAM NOAHを代表して、俺とこのベルトを懸けて戦うっていうのはどうですか?」と提案。小峠も受諾して、ケジメの新王者決定戦が後楽園大会で行われることになった。

 小峠は現在、NOAHマットで開催されているトーナメント『NOAH Jr. GRAND PRIX 2025』への出場を辞退。田中戦に集中し、気迫全開でタイトル戦に臨んだ。

 互いにスライディングDを狙うスリリングな攻防でスタートする。小峠はロープ際のフランケンで巧みに田中をエプロンに追いやると、そこにミサイルキックを敢行。普段見せない攻撃で先制した。しかし、負けは許されない田中も床直撃の垂直落下式ブレーンバスターで逆襲。早くもテーブルをリングサイドに設置すると、そこに小峠を寝かせ、スーパーフライを投下する。テーブルは真っ二つにへし折れ、小峠は大ダメージを負った。

 田中はテーブルの破片で小峠の右ヒザを痛打。ヒザへの攻撃を重ねる。小峠もぶら下がり式首4の字固めやマグザムで反撃したものの、田中はエルボーやラリアットを駆使してペースを渡さず。スーパーフライは剣山で迎撃されても攻勢は止めず、雪崩式ブレーンバスターでぶん投げた。しかし、クラッチを離さずに小峠もブレーンバスターで投げ返し、頭突きをねじ込んで、両者大の字に持ち込む。

 2人は死力を振り絞って立ち上がると、エルボー合戦で火花。小峠は天を指差してから、齋藤彰俊さんばりのスイクルデスをぶち込むと、ダイビングボディプレス、コウモリ吊り落としと惜しげもなく大技を連発した。そして、総仕上げとばかりにキルスイッチの体勢に。

 田中の抵抗を受けると頭突きを後頭部に放ってからロープに飛ぶが、ラリアットを浴びせた田中は垂直落下式ブレーンバスターで逆転。今度こそスーパーフライを投下する。小峠はカウント1でキックアウトして粘りを見せるも、田中は重たいエルボーを連発。場内は「小峠」コールに包まれるが、田中は懸命にすがりついてくる小峠に強烈なエルボーをなおもねじ込んでいく。そして、最後はスライディングDをズバリ。小峠を沈めた。

 田中が空位になっていた世界ヘビー級王座を獲得。2年半ぶり7度目の戴冠を果たした。喜びをあらわにした田中だったが、小峠に声をかけると、2人はガッチリと握手。小峠は潔く敗北を認めて、田中の腰にベルトを巻くと、2人は抱擁を交わして一礼した。

 ケジメの一戦を終えた小峠は、TEAM NOAHの今後について「ずっとチームのメンバーとこの先どうしていくか、本当にいろいろ話し合っていた」と告白。「約2年ぐらい続いていたチーム、メチャクチャ絆も深まって。この先、この絆をもっともっとさらに深めていくのも正解だと思いますし、このTEAM NOAHで培った経験、このチームじゃなかったらできなかったこととかあるし、その経験を得て、各々自分の道に進むのか。それもまた正解だと思います」と悩める心中を吐露した。

 そして、「俺たちらしくもう1回TEAM NOAHの大会を開いて。俺たちずっと戦って、リング上でぶつかり合って答え出してきたんで、今回ももう一度TEAM NOAHの大会をやって、そこでこの先どうしていくか決めたいと思います」と11月29日に横浜ラジアントホールで、LIMIT BREAKではないTEAM NOAH興行を開催すると発表。「そこでこの先どうしていくか決めたいと思います」と宣言した。

 それに合わせて、持病の黄色靱帯骨化症治療のため、欠場中だったHi69も「11月29日の前の11月21日、プロレスリング・ノア仙台大会で復帰します。手術と治療で約1年2ヵ月休んでましたが、今小峠が言った通り、勢いを出すためにも復帰します。100%で復帰します」と発表。小峠は「今日のこの大会までは絶対ブレずに一緒に戦おうって決めてたんで。いい意味でスッキリしています。なんで、ポジティブに、前向きに、その大会に向かって行きたいと思うんで。我々らしく明るくやっていきましょう」と明るく語り、4人で円陣を組んで気合いを入れていた。

【田中の話】「このベルトがZERO1のもとに帰ってくるまで、本当にいろんなことがありましたけど、今日この場で小峠篤司という人間とチャンピオン決定戦を戦えて、本当に…なんて言うかな。今までこのベルトもいろんなベルトも巻いてきて、いろんな因縁もあったし、獲ることもあった。俺はいろんなベルトを巻いてきてるし、ベルトを獲った喜びというのは今日の今まで薄れてたんだけど、今日の戦いを通じて、小峠という人間と戦えて、最高に嬉しい。本当に久々にベルトを獲って、ベルトを巻いて、最高に嬉しい。まだZERO1には火祭りというイベントもあるし、そこからも遠ざかっていたし、ベルトからも遠ざかってた。でも、またこれがここにある以上、俺がまたZERO1の一番、プロレス界の一番目指して突っ走っていくから。本当に久々にベルト巻いて、久々に勝って、最上級に気持ちいい。体はキツい。でも、メッチャ気持ちいいね。次誰が来るんやろ」


【試合後の小峠、ヨネ、大原、Hi69、田中】

▼小峠「これでZERO1さんとのケジメ、清算できたんじゃないかなと思います。田中選手、ZERO1関係者の皆様、本当に胸を貸してくださって、ありがとうございました。今日も一緒にセコンドで戦ってくれたTEAM NOAHに本当に感謝です。あとは…」

※ここで田中がコメントスペースに現れる

▼田中「ありがとう」

▼小峠「ありがとうございました。胸を借りました」

▼田中「俺はお前とやれてよかったよ」

▼小峠「俺も田中さんでよかったです。ありがとうございます」

▼田中「いや、本当にこのベルトを懸けて、小峠とやれて俺は最高に気持ちよかった。ちょっとコメント出しているところで悪いな。1回引っ込むわ。そのあと、また言いに来るから」

▼小峠「ありがとうございます」

※田中が去っていくと

▼小峠「とりあえずここからちょっと我々個人的な問題で。TEAM NOAH、ちょっといろいろありました。そういう時にずっとチームのメンバーとこの先どうしていくか、本当にいろいろ話し合って。約2年ぐらい続いていたチーム、メチャクチャ絆も深まって。この先、この絆をもっともっとさらに深めていくのも正解だと思いますし、このTEAM NOAHで培った経験、このチームじゃなかったらできなかったこととかあるし、その経験を得て、各々自分の道に進むのか。それもまた正解だと思います。ただ、情けないことにちょっとここに来る前に決めきることができなかったので、俺たちらしくもう1回TEAM NOAHの大会を開いて。俺たちずっと戦って、リング上でぶつかり合って答え出してきたんで、今回ももう一度TEAM NOAHの大会をやって、そこでこの先どうしていくか決めたいと思います。11月29日、もう場所も押さえています。横浜ラジアントホールでもう一度LIMIT BREAKじゃないTEAM NOAHの大会をやって、そこでこの先どうしていくか決めたいと思います。その時は試合大丈夫ですか?」

▼Hi69「11月29日の前の11月21日、プロレスリング・ノア仙台大会で復帰します。(ヨネ&小峠&大原が拍手すると)手術と治療で約1年2ヵ月休んでましたが、今小峠が言った通り、勢いを出すためにも復帰します。100%で復帰します」

▼小峠「今日のこの大会までは絶対ブレずに一緒に戦おうって決めてたんで。いい意味でスッキリしています。スッキリしました。なんで、ポジティブに、前向きに、その大会に向かって行きたいと思うんで。我々らしく明るくやっていきましょう」

▼ヨネ「じゃあ、いっとく? 久々に。音頭取るヤツは誰なんだって」

▼小峠「俺、俺」

▼ヨネ「お前か!」

▼小峠「俺、最初からずっと俺でしょ」

▼ヨネ「リーダーか?」

▼小峠「リーダー」

▼ヨネ「責任者か」

▼小峠「胸張って、俺はリーダーって言えるよ、今日。もう本当はずっとリーダーやってやる」

▼ヨネ「よし、いこうよ、リーダー」

※4人で手を合わせると

▼小峠「Hi69さんの復帰も決まったし、明るくポジティブにTEAM NOAHらしくいくぞ」

▼4人「(手を同時に上げながら)TEAM NOAH!」

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