グリーンの外からカップインさせる“チップイン”は、偶然ばかりではない。
「条件次第ですが狙って打ったほうが入ることが多いし、入らなくてもベタピンにつく可能性が高くなりますよ」と野仲茂プロ。
狙うには3つの条件あり、入れに行く打ち方はきちんと寄るアプローチにもつながるそうだ!
こういう状況、結構ありますよね。
ここはチップインを決めるチャンスですよ!
チップインを決めるコツ 01 攻めの気持ちと強めの球筋で寄せる! 絶対にショートさせない


※こちら2枚を編集するのが難しいため、1枚ずつアップしました。
ボールをカップインするラインに乗せたいので、長く転がせる低い弾道で狙う

なるべく低い球で転がしたい。ピンが近い状況でもクラブはSWよりもAWがオススメ

小さめのスイングでしっかりヒットしたいので、クラブを短く持つ
ピンまで必ず届かせる


ピンに届かなければカップに入らない。「外すなら奥」と決めて打つことが大事
狙いはピンまでではなくピンの奥!
前のページで説明した3つの条件がそろったときは、必ずチップインを狙って寄せています。ライがいいことはもちろんですが、ほかにも「カップに入るまでのボールの軌跡をイメージしやすい」「不確定要素がなく、計算通りの結果になりやすい」というのが大きなポイントです。グリーンエッジ近くからの短い距離で、グリーンの傾斜があまりきつくなく、ファーストバウンドさせるエリアが平らか、などをチェックしています。さらに、やや上りのラインなら最高。落ちてから転がるボールが曲がりにくいためピンを直線的に狙えるので、チップインのイメージが明確に浮かびます。
ピンまで届かなければ入りませんから、ショートしないことが大事。ピンを50センチはオーバーするくらいの強めの距離感で狙いましょう。番手はラインに乗せて長く転がせるPWや9番アイアンが最適です。グリーンにキャリーさせるにはボールを少し高く上げなくてはいけないとしても、SWではなくAWをチョイス。ロフトが立つぶん、ボールが強く出るのでカップまでしっかり届かせることができます。気持ちも「入れるぞ!」という攻めの姿勢でトライ。ショートは絶対にNGです。
ボールのライもしっかりチェック!



いかがでしたか? チップインを狙うときはピンの奥を狙うことを意識しましょう!

レッスン=野仲茂
●のなか・しげる/1970年生まれ、神奈川県出身。92年プロ転向。2010年に関西オープンでツアー初優勝。
構成=三代 崇
写真=高橋淳司
協力=横浜カントリークラブ

