幼いころに誰もが一度は手に取ったことがありそうな、おまけ付きのお菓子。「食玩」と呼ばれるこの商品、同封されているお菓子はどんなものをイメージするでしょうか。
さまざまなアニメ作品とコラボしている「バンダイの食玩」を編集部が調べたところ、お菓子はチョコレートやキャンディの他に「ウエハース」が多いという結果が得られました。どうして、食玩のお菓子にはウエハースが選ばれているのでしょうか?
【ねとらぼ調査】コラボ食玩は「ウエハース」が多いって本当?
バンダイキャンディ事業部が運営するバンダイ キャンディ公式サイトの「販売カレンダー」にて現在公開されているウエハース商品の種類を、ねとらぼ編集部で調べたところ、2010年1月から2025年9月までに販売されたものを合わせると、その数はおよそ900もあります。2025年1月から9月だけを見ても、毎月6~14種類の商品(再販品なども含む)が発売されていました。
※記事執筆時点。商品名に「ウエハース」(全角・半角問わず)という名称を含む商品を「ウエハース商品」として集計しています。
このことからも、食玩におけるウエハースの商品数は、右肩上がりであることが分かります。これは商品の需要が高まっている指標と言えるでしょう。実際、ウエハース商品の年間販売数は1億4000万枚を超えているのだそうです。
食玩にウエハースが選ばれる理由をバンダイに聞いてみた!
ねとらぼ編集部の調査データから、バンダイ食玩のウエハース商品が多いことはわかっても、その理由まではわかりません。そこで、バンダイ キャンディ事業部に取材し、質問をぶつけてみました。
担当者によると「おまけ付きのお菓子にウエハースが多いのは、構造的にも品質的にもカードやシールなどのおまけと非常に相性が良いためです。平たく軽いお菓子なので一緒に封入してもシールが折れにくく、常温でも品質が安定しやすいのが特徴です」とのこと。
ウエハースは乾燥していて保存性が高く、パッケージングしやすいお菓子。購入者のお目当てである「おまけ」を、きれいな形で届ける目的に沿っていることが理由の1つになっているようです。
さらに「長期販売がしやすく、シリーズ展開にも向いています。今では“ウエハース=シール付き”という認識が定着しており、消費者にもなじみのあるフォーマットになっています」というコメントもありました。このことから、シリーズ展開を通じてリピーターを獲得している様子もうかがえます。購入者側になじみがあり、認識を外さないという点も、食玩のお菓子にウエハースが選ばれる背景にはあるようです。

