科学と情熱がつなぐ、日本ワインの未来
気候が変わり、栽培環境が大きく揺らぐ中で、日本のワインづくりは新たな転換期を迎えています。今回のセミナー・ワークショップは、そうした時代の流れに立ち向かうための“知の集結”ともいえる試みです。研究者と生産者が同じ視点で学び合い、実際の畑で確かめながら未来を考える——その姿勢こそ、これからの日本ワイン文化を支える原動力になるでしょう。
日本ワインブドウ栽培協会が掲げる「科学と現場の融合」というテーマには、単なる栽培技術の共有にとどまらない思いが込められています。それは、次世代の担い手が誇りを持ってブドウを育て、地域に根ざしたワインづくりを続けていくための基盤を築くこと。つまり、日本の風土と文化を守りながら、新しい時代のワイン産業を創造していくことにほかなりません。
科学が支え、情熱がつなぐ——。
その輪の中から、これからの日本ワインの新たな物語が生まれていきそうです。
日本ワインブドウ栽培協会(JVA) 概要
日本ワインブドウ栽培協会(Japan Vineyard Association/略称JVA)は、
日本ワインの品質向上と産業の発展をめざして2019年に設立された非営利団体です。
全国500を超えるワイナリーと生産者を支援し、苗木のサプライチェーン構築や
ウイルスチェック体制の確立、研究・調査の推進、ネットワークづくり、
そして学びの場の創出などを通して、日本の風土に根ざしたワインづくりを支えています。
50年後、100年後も日本の風土を映すワインが世界で愛されるよう、
生産者とともに未来を見据えた活動を続けています。
