キャストも涙した本作の魅力
本作を観て、思わず涙が出てしまう、泣いてしまうという感想が寄せられています。
當間:
私も試写を観た時、誰にも顔を見られたくないと思うぐらい泣きました。自分の役の目線で観ていて、萌にみんなが向けてくれた愛が画面からビシビシ伝わってきて、うるっときました。特にお父さんとお母さんのシーンと、13年後の日向くんと麗ちゃんのシーンはすごくグッときました。撮影の日々も思い出して、抑えようと思っても涙があふれちゃいました。
中条:
私はもう、ずっと泣いてて(笑)。終わった後、試写室から出て監督の顔を見た瞬間に、さらにダムが決壊したみたいにブワーって泣き始めちゃって。
酒井:
とても号泣されていましたね。
中条:
今思い出しただけで泣けてきちゃう…。“本当の時間”がこの映画にはあったと思って(思わず涙があふれてしまう中条さん)…それほどいい映画です! 皆さん見てください!
杉野:
(この作品には)純粋な思いがたくさん詰まっていました。13年前の設定を演じていた皆さんがすごく一生懸命で、みんなで一緒に作っている感じが伝わってきました。自分も少し前までは学生役を演じていたこともあって、きっと皆さんも同じ気持ちだったのかな?とかと想像していました。映画を観た人の心を動かせる、良いものができたと思っています。
田中:
私は家族3人でのシーンが多かったので、家族と過ごす萌ちゃんをずっと見ていました。頑張れ!という支えたい気持ちでいましたし、萌ちゃんが学校に行ったり、やりたいことをやっていく姿…...、恋をしたりする姿がすごく生き生きしていて、ステキだなと思いました。それを見ることができて本当に幸せというか、家族の前で見せない顔をスクリーンを通して見ていて、すごくうれしかったです。
ユースケ:
僕はずっと娘としてあみちゃんを見ていました。役作りで、痩せなきゃいけなかったんだよね。ダイエットをしていて。育ち盛りの年頃なのに、暑い夏にフルーツばっかり食べて、どんどん痩せていくんですよ。すごく心配でした。役としても心配だし、プライベートでも心配で、常に心配ばかりしていました。僕も精神的にどうにかなりそうでしたが、なんとか乗り切りました。
當間さんもグッとくるところがあったのでは?
當間:
現場ではお会いできなかったのですが、中条さんが演じる13年後の麗ちゃんは私が会っていた彼女がそのまま大きくなった姿で! 萌としても「2人がこんなに大きくなっている」といううれしさと、ずっと見守ってきたような、ないはずの記憶までどんどん出てきて。それくらい中条さんと池端さんがすごくリンクしていました。
最後に、監督と當間さんからご挨拶をお願いします。
當間:
タイトルに“余命半年”という言葉が入っていますが、限られた時間は悲しいものではなく、その中でどれだけ自分を大切にして生きられるか、どれだけ強く生きられるかという、強さが描かれています。そしてそれだけでなく、恋や友情、家族愛など、誰かを思う温かさがこの映画にはいっぱい溢れています。それを感じながら見ていただけたらなと思います。人の思いがどれだけ強いものなのか。それを強く感じていただける作品になっています。ぜひいろんな人に見ていただけたらなと思います!
酒井:
“大切な人を思っていたら何があっても強くいられる”、そんな愛や優しさが詰まっている映画になっています。ぜひ大切な人と見てほしいなと思います。
会場には映画の大切なアイテムとしても登場する「ひまわり」がたくさん飾られ、会場は作品の世界観をイメージした空間になっていました。悲しいだけじゃなく、限られた今という時間をどう生きるかを考えさせてくれる温かな物語。会場全体が優しい空気に包まれていました。
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写真・文/anna

