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「唯一無二の存在になれるように」菅原由勢は熾烈な競争で勝ち残れるか。右サイドで尖ったストロングを示したい【日本代表】

「唯一無二の存在になれるように」菅原由勢は熾烈な競争で勝ち残れるか。右サイドで尖ったストロングを示したい【日本代表】


 2025年最後の日本代表の活動となる11月の2連戦(14日=ガーナ戦、18日=ボリビア戦)。それに向け、チームは10日から千葉県内でトレーニングを開始した。

 初日は南野拓実(モナコ)、久保建英(レアル・ソシエダ)ら海外組6人と早川友基(鹿島)、安藤智哉(福岡)、佐藤龍之介(岡山)の国内組3人が参加。南野と町野修斗(ボルシアMG)、瀬古歩夢(ル・アーブル)は室内での調整で、それ以外の6人が外でボールを使った軽めのメニューを消化した。

 これまでの合宿初日であれば、長友佑都(FC東京)が大声を張り上げてチームメイトを鼓舞するのが通例だったが、今回は大ベテランが不在。代わって雰囲気を盛り上げたのが、9月シリーズ以来の復帰となった菅原由勢(ブレーメン)だ。

 2026年北中米W杯のアジア最終予選でも出番がないなか、常に明るく振る舞い、前向きな空気を作り上げていたが、今回は彼が重要なムードメーカーになりそうだ。

 その菅原だが、10月シリーズはまさかの選外。その活動期間に日本は、これまで一度も勝ったことがなかったブラジルを相手に歴史的勝利を挙げており、彼自身も悔しさを覚えたことだろう。
 
「前回は自分が選ばれるようなパフォーマンスができていなかったのが一番だと思う。代表は常にベストの選手が選ばれるところだし、自分のパフォーマンスをもっと上げなきゃいけないというメッセージ性を感じた。ブレーメンで自分の力を証明して、チームの勝利に貢献できる選手にならないといけないという強い思いを持たせてもらいました。

 ブラジル戦は試合の勝ち負けよりも、そこに居られない自分の力不足を感じた。代表のピッチに入った時に唯一無二の存在になれるようにというのを考えてやろうと思いました」と本人も強調。11月シリーズから一気に序列を引き上げ、7か月後のW杯メンバー入りを確実にしたい考えだ。そのためにも、菅原は右ウイングバックとしての存在価値をより明確にしなければならないだろう。

 2023年に第二次森保ジャパンが発足した頃、日本代表は4バックをベースにしており、年代別代表時代から右サイドバックで高度な国際経験を積み重ねていた菅原は大いに重用されていた。「2023年の日本代表で最も成長した選手」という評価もあったほどだ。

 しかしながら、2024年1~2月のアジアカップで予期せぬ不振に陥り、再出発を期した矢先の6月、森保一監督が3バックへのシフトを決断する。これによって、右ウイングバックに堂安律(フランクフルト)や伊東純也(ヘンク)らアタッカータイプが重視されるようになり、菅原の序列が低下。代表での出番が激減していった。

 昨季にサウサンプトンに移籍し、ようやく手に入れたプレミアリーグという活躍の場も、クラブの降格によって1年で失われ、昨年から今年にかけては本当に厳しい時期だったに違いない。

 その後、今季に入ってブンデスリーガ1部に赴くチャンスを得て、9月シリーズで追加招集。「菅原はここから再び代表常連と位置づけられるだろう」という前向きなムードも漂った。だが、10月シリーズは落選。「3-4-2-1システムで菅原の使いどころが難しい」という森保監督の苦悩が透けて見える選考となった。

 先述の通り、右ウイングバックでは堂安と伊東が絶対的主力で、そこに7月のE-1選手権でインパクトを残した192センチの望月ヘンリー海輝(町田)が存在感を高めている。望月には規格外のサイズと身体能力というストロングがあるため、W杯でもパワープレー時の切り札、あるいは相手に蹴り込まれた時の守備要員といった使い方が想定できるのだ。
 
 一方で、今回呼ばれた19歳の佐藤も候補の1人。若く伸び盛りで、左右のウイングバックとシャドーをこなせるマルチ型で、一気に評価を上げている。所属クラブで右サイドバックを主戦場にしている菅原には佐藤ほどのユーティリティ性はない。そこは1つ、マイナスポイントと言えるかもしれない。

 ただ、森保監督も右サイドバックとしての菅原の能力は高く買っていて、9月のアメリカ戦では後半途中から4バックに移行し、彼を右サイドバックに据えている。「4枚で行くなら不可欠」と見ているのは間違いない。

 けれども、“4バックでしか使えない人材”のままではW杯行きは難しくなる。右ウイングバックとして尖ったストロングをもっと出さなければ、熾烈な競争には勝ち残れない。そこが11月シリーズの菅原に課された最重要テーマと言っていい。

「4枚でも5枚でも、チームから求められることにプラスアルファで自分が持っているものを出して、貢献していくことがすべて。あまりフォーメーションにはとらわれていません。

 攻撃の部分で自分のクロスだったりがチームの武器になれば、それに越したことはない。そこがストロングなのであれば、ピッチに立って証明しなきゃいけない。自分自身にプレッシャーをかけながらやれたらと思います」
 
 本人がこう語る通り、攻撃面ではゴールに直結するチャンスメイクやクロスの精度を前面に出すべきだ。実際、ブレーメンでは直近のヴォルフスブルク戦で好アシストを見せており、本人も自信を深めている。今は良い流れが来ているのだ。そして守備面では堂安ら他のライバルをはるかに上回る強度や1対1の強さをアピールするしかない。

 今回は伊東、望月が揃って不在の中、ガーナやボリビアを相手に「十分やれる」という仕事ぶりを見せられれば、生き残りの確率はグッと上がる。この2連戦は菅原の一挙手一投足により一層、注視していきたいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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