曲がり方はボールが転がるスピードによって変わる

私のパットのライン取りは、仮想カップを設定してそこへ真っすぐ打つのではなく、カップまで曲がっていくラインをイメージしています。ラインを決めるにはふたつの確認作業が必要で、まずはブレイクポイント(曲がるラインの頂点)までの傾斜をチェック。
とくに前後の傾斜を入念に確認します。ブレイクポイントまでは曲がる方向とは逆側に打つので、上り傾斜へ打つことになります。前後の傾斜が上りの場合、しっかり強く打つことを意識しましょう。次にブレイクポイントをすぎてからの傾斜をチェック。
ここは左右の傾斜に注意が必要です。勢いが弱まったボールは傾斜によって大きく切れるので、傾斜がきつかったらライン全体をもっと膨らまします。このライン読みは、ロングパットではとくに大事!長い距離は転がっていくボールのスピードを意識すると、正確なライン読みができますよ。
タッチはインパクトではなく振り幅で調整

ロングパットは、振り幅を大きくすることでの「ヘッドの加速力」で強く打つ(〇)。インパクトの強さで距離感を合わせようとすると、強さが安定しない。体が突っ込みやすく、ボールの転がりが悪くなる当たり方をしてしまう(×)

宮田成華
●みやた・なるは/1997年生まれ、東京都出身。165cm。19年はレギュラーツアー18試合に出場。
ボールから離れて立つとショートパットが入らなくなる

ハンドアップ(右)パターを吊ってハンドアップに構えるようにして腕とパターを一直線にする(〇)
ショートパットの調子が悪いのはヘッドが真っすぐ動かせていないときなのですが、その原因はストローク自体よりもアドレスにあることが多いんです。私の場合は気づかないうちにボールから遠く立ってしまっていることが多いので、ショートパットがおかしくなったら、ボールの近くに立つように注意しています。
このとき、ちょっとハンドアップ気味に構えて、パターを吊るようにするのがポイント。パターのトゥ側が接地して、ヒールを少しだけ浮かせるくらいの意識をもっています。
ボール位置は左目の真下

ボール位置がズレると構えを注意しても真っすぐ転がらない。ボール位置は構えたときの左目の真下に来るようにする
3本指はしっかり全体はフワッと

グリップは強く握りすぎないが、左手の小指、薬指、中指の3本はある程度しっかりと持ち、ほかの指はフワッと

構えたときにパターのヒール側が少し浮くくらいの感覚でもOK

亀田愛里
●かめだ・あいり/1992年生まれ、静岡県出身。2014年にプロテスト合格。
