来年は11月5〜7日に開催
外食産業に関するお話には、外食産業の実際に詳しいレストラン予約システム・トレタ代表の中村仁さんも登壇。

最後に主要メンバーが登壇して、来年のイベントについて告知。

来年は、11月5〜7日に開催されるとのこと。食、フードテックにまつわるさまざまなことに興味のある方は、ぜひこのスケジュールを空けておいていただきたい。
ブース展示と開かれた『食のみらい横丁』によるフードエクスペリエンス
このイベントには、オンラインでは楽しめない多様なブース出展もある。
NTTデータと香味醗酵が一緒に開発した「匂いを送信する仕組み」や、Panasonicの調理家電、東洋製罐グループのジビエのカンヅメ他、大企業から小さな地方の会社にいたるまでたくさんのブースが展示されており、見ていて飽きない。

こちらは、池田糖化工業の『大豆のかつお節』。試食させてもらったが、まったくかつお節としか思えない。もっとも、これから出汁をひくことはできないそうだが。

こちらは捨てられることの多い『おから』をベースに、フィッシュフライや、唐揚げ、ギョウザを作った企業。『ディーツ』とネーミングしたそうで、企業名もディーツフードプランニング。
フィッシュフライを試食させていただいたが、まったく違和感のない味だった。ヘルシーだし、普通のフィッシュフライと近い価格で入手可能になるなら、むしろ積極的に食べたい。

屋外には『食のみらい横丁』としてさまざまなフードが食べられる場所が設けられた。

筆者は、プラントミートによる『森のきのこバーガー』と、生湯葉と茶蕎麦のまぜ蕎麦、玄米うどんなどを食べたがどちらも美味しかった。

ちょっと残念だったのは、通りがかった人たちには、これがフードテックの展示だと分かりにくかったこと。おそらく単なるキッチンカーのイベント出店だと思って食べていた人も多いのではないだろうか? 来年は、フードテックの展示であり、それぞれのフードにはどういう意味があるのかを分かりやすくアピールする方法の模索が必要な気がする。

とても、この短いウェブ記事では魅力を伝え切れないのだが、我々80億の人類を取り巻く食の環境には、テクノロジーを使って改革していかないと破綻しそうなところまで切迫した問題が数多く存在する。ぜひ、来年はこの場所に来て、さまざまなセッションを聞いて、展示品を試食してみていただきたい。
(村上タクタ)