お笑い界の新たなスターを発掘する漫才団体戦『よしもと漫才リーグ2025』が、9月から幕開けしました。関東、関西の2リーグで各4チームがバトルを繰り広げ、最後は両リーグの1位同士が日本一を懸けて戦います。
10月30日(木)には関西リーグ第5戦が大阪・森ノ宮よしもと漫才劇場で行われ、例えば炎(タキノルイ、田上)がリーダーを務めるチーム「爆速車バーストショット」と、ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)率いるチーム「笑勝SHOW」が激突! イベント終わりには、華山(にこらす、やすい)とイチオク(ないすケン、タケヤ)が、この日の戦いや漫才リーグの魅力を語り合いました。

例えば炎・タキノ「初めてチームの役に立てました!」
この日のホーム、例えば炎チームは、これまでのリーグ戦でツートライブチーム、黒帯チームに連敗。窮地に立たされながらも、キャプテンの例えば炎・タキノは「まだいけます! ここから4連勝すれば!」とリーダーらしく気を吐きました。
対戦相手は、ここまで2戦全勝のダブルヒガシのチーム。すっかりおなじみとなった「笑、勝、SHOW!」というコールとともに、威勢よくステージに登場します。この日は『M-1グランプリ2025』3回戦の結果発表があり、チームのイチオクとぐろう(家村涼太、高松巧)が敗退……。ぐろう・家村は「もう、漫才リーグしかないっすわ!」と自分を鼓舞するように気合を入れました。

この日の両チームのオーダーは以下の通りです。
【爆速車バーストショット】
愛凛冴/華山/豪快キャプテン/翠星チークダンス/例えば炎
リザーブ:ジョックロック/釈迦虎/スーパーマラドーナ
【笑勝SHOW】
生姜猫/ダブルアート/ダブルヒガシ/ぐろう/イチオク
リザーブ:ドーナツ・ピーナツ/フースーヤ/span!
第1試合は、愛凛冴(横山、玲二)と生姜猫(川﨑、ケージュ、カンサイ)の戦い。“いかつい髪型”同士の愛凛冴・玲二と生姜猫・カンサイがメンチを切り合い、ネタ披露前からバチバチの空気に!?
第3試合では、普段から仲良しのダブルヒガシと豪快キャプテン(べーやん、山下ギャンブルゴリラ)が激突。大東が「こんなヤツに負けへんで」と煽ると豪快キャプテン・山下が大東に激しくアタックし、対戦前からつばぜり合いが止まりません。


そして、試合結果は以下の通り!
第一試合 〇愛凛冴vs生姜猫×
第二試合 〇華山vsダブルアート×
第三試合 ×豪快キャプテンvsダブルヒガシ〇
第四試合 ×翠星チークダンスvsぐろう◯
第五試合 ◯例えば炎vsイチオク×
第5試合の勝敗結果までまったく譲らない展開が続くなか、例えば炎がイチオクを下して、チームも3対2で初勝利! コンビでも勝ち、チームとして念願の初勝利をもぎ取った例えば炎・タキノは「僕らも初めてチームの役に立てました!」と感無量でした。

開幕戦の第1試合“タイムオーバー”の真相とは?
イベント終了後、華山(にこらす、やすい)とイチオク(ないすケン、タケヤ)に話を聞きました。
――お疲れさまでした! とくに今日は、華山が所属する「爆速車バーストショット」が崖っぷちのなか、ついに初勝利を収めました。
華山・にこらす みんながみんなを鼓舞してたよな。
華山・やすい もしここでオレらが負けたら、「漫才リーグ」自体も盛り下がりそうやったもんなぁ。
にこらす 「笑勝SHOW」チームがここまで2連勝でしょう?
やすい 3勝以上したチームが勝ち抜けなので、ここで僕らが負けてしまったら決着がついてまうから……。
にこらす だから、みんなで「絶対に倒そう」ってなって。
イチオク・ないすケン 反対に僕らのチームはこれまで勝ちすぎてて、「今日も勝つ!」って思い込んでましたね。
――チーム全員で鼓舞したことが、本日の勝利に結びつきましたか。
にこらす ワッと盛り上がりました。過去2回の対戦より熱は入ってたよね。だから勝ったとき、「うゎあああああ~っ!!」(叫びながら万歳)ってわけわからんくらい喜んで。
やすい 前回の、第2戦目終わりがいちばん盛り下がってたもん。2連敗して「やばっ……! もう無理、無理」って。

――イチオクが所属する「笑勝SHOW」は初めて負けを喫したものの、勢いがあります。イチオクの2人は開幕戦以来の登場でしたね。
ないすケン あまり思い出させないでください……。
イチオク・タケヤ 前回はタイムオーバーをしてしまって、足を引っ張ってしまったんで。タイムオーバーはマイナス20ポイントなので……。
にこらす デカいよな~。
ないすケン そうですね。しかも僕ら、リーグ開幕戦のトップバッターやったんで、だから「お祭りみたいなネタをして盛り上げたほうがいい」と思ってちょっとふざけたような楽しいネタをやったんです。そしたら全っ然そんな空気じゃなくて……。それで焦りに焦って、ネタが伸びに伸びたっすね。
やすい それでタイムオーバーって、最悪の幕開けやん!(笑)
タケヤ 舞台袖に帰ったら全員にブチギレられました。それで僕らも「違うんや!」ってなって。
ないすケン そもそも僕らには荷が重いんですよ。開幕戦のトップとか、今日もトリとか。荷が重いんです。(ライターに向かって)言ってもらえませんか? (ダブルヒガシ)大東に。僕らが怒られへんように。
やすい 誰に言わしてんねん(笑)。

――これまでの対談でも、「お祭りみたいなイベントと思ったら、バチバチだった」という話題はよく出てきます。
ないすケン バチバチですよ。みんな、マジの勝負ネタを持ってきてるんで。
やすい お客さんらも、ネタが始まったらクッとなるやん、全員が。
タケヤ そうですね。オープニングでは皆さん、あんなに笑ってたのに。
ないすケン 開幕戦は思い返せば、なんか変やったんですよ。僕らがトップバッターで、ふざけたようなネタをやってお客さんが変な感じになったから、たぶん、そのあとに続くみんな、ネタを変えたと思うんです!
タケヤ 僕らがふざけたことによって、全員が「あ、これは勝負ネタをかけなあかん空気や」と気づいたというか。
ないすケン あれ、ズルかったよなぁ?
タケヤ オレらだけ、なぁ?