最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル

EOS R6 Mark III、気になる新型の貸出機をユーザー目線でチェックする

EOS R6 Mark IIユーザーである筆者にとっては、非常に気になる新製品であるMark III。締め切りや出張が続くので「貸し出しは後回しでいいですよ」とキヤノン広報さんにはお伝えしたのですが、「村上さんが迷いながら購入するユーザー目線のレポートがいいんですよね」との言葉とともに、早々と送られてきた(泣)そのご配慮はありがたいのだが、懐具合が変わるわけではないので、買えるかどうかはまた別の問題だ(笑)ともあれ、ユーザー目線でまずは製品をじっくり見たいと思う。

キヤノンEOS R6 Mark III
https://personal.canon.jp/product/camera/eos/r6mk3

一見変わらない外観、その中にある確かな進化

ご覧のように、外観は基本的にはほとんど変わっていないように見える。しかし、細かい部分の曲線やRなどが変更されており、まったく同じというわけではない。同じ操作感を踏襲しながら、筐体設計は新しくなっているようだ。

一番特徴的なのは、以前は別パーツだった軍艦部が一体化されていること。細かく見ると、動画撮影ボタン周りの形状が違ったり、ダイヤル部の周囲の盛り上がり方が違ったりと、ディテールも異なる。

単純に識別することを考えれば、EOSのロゴの上にタリーランプが設けられたのが特徴的。

高画素化で変わるもの、変わらないもの

最大の変更点は、心臓部であるCMOSセンサーのスペック。フルサイズなのは同じだが、約2,420万画素から約3,250万画素へと大幅に解像度がアップされている。画素数が上がるのは、もちろん性能向上の大きなポイントだが、この解像度アップをメリットと受け取るかどうかが、Mark IIIに買い替える最大のポイントになるだろう。

筆者のように、ウェブ記事の写真を中心に撮っている場合は、正直なところ、解像度をそこまで上げる必要は全くない。解像度を上げるということはデータ量が増えるということで、連写速度には負担がかかる。また、1画素あたりの受光面積は下がるので、暗所性能にも悪影響が出る。筆者の使い方なら約2,420万画素のMark IIで十分だともいえる。

スペック上は連写性能はなんとか前モデルと同等を実現しており、暗所性能も少し落ちる程度なので、解像度が増した分、Mark IIIの方が良いという考え方もある。たとえば、クロップして使ったときの解像感には大きな差が出るはずだ。

となれば、105mmまでの標準レンズしか持っていなくても168mmの中望遠として使える、400mmがあれば640mmの望遠として使えるなど、運用も変わってくる。イベントで遠くに立ってる登壇者の顔を撮る時の解像感が変わるというわけだ。

配信元: Dig-it

あなたにおすすめ