
『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』の初日舞台挨拶が11月7日に都内で行われ、声優の榎木淳弥、緒方恵美、浪川大輔が登壇。さらに、神経を逆撫でするパワーワードをごく自然に繰り出すことでも人気のキャラクター・禪院直哉を演じる遊佐浩二がサプライズで登壇した。
■浪川大輔、会場と榎木淳弥からの「お兄ちゃん」扱いに笑顔
兄であることに究極のアイデンティティを見いだす人気キャラクター・脹相役の浪川は、会場からの野太い「お兄ちゃーん!」コールに全力のお手振り返し。MCに心境を問われると「そりゃうれしいですよ。『お姉ちゃん』だったらおかしいですからね」とトボけた。

共演シーンの多い虎杖悠仁役の榎木淳弥は、アフレコを振り返って「今回は浪川さんが非常に頼もしく…」とコメント。「え、ちょっと待って、普段は?」と浪川に突っ込まれると「いや普段からとても頼りにさせていただいてるんですけど(笑)。やっぱりこう、お兄ちゃんだし、今回は特にバディ感があるんですよ」と息の合った関係性をアピール。

「作戦みたいなのを話すシーンもあるんですけど、横のマイクに入ってコソコソって。臨場感を持ってやれましたね」と兄弟のコンビ感を強調すると、横から緒方が「こっちはね、殺し屋とドブカス野郎ですから」と自虐コメント。榎木が「暴言コンビだ…!」と乗っかり、遊佐が「僕はそれ(=ドブカス)を冠して出てきてはいないです!(笑)」と止めるなど大盛りあがり。
浪川も「(脹相と虎杖は)『渋谷事変』からたくさんしゃべるようになって、名言もあって。キャラクター的にもやっとの思いっていうのがあったんで、収録前とか自然に『よし、一緒に行こう』『頑張ろうぜ』みたいにできてたので、すごく楽しかった」と笑顔を見せた。
■虎杖悠仁の気持ちを、榎木淳弥ではなくなぜか浪川大輔がアフレコ

会場には虎杖悠仁と乙骨憂太と五条悟の着ぐるみも登場。MCと榎木の「何か言ってくれよ!」という無茶振りで、声の出せない彼らの代わりになぜか浪川が虎杖のアテレコをすることに。「え、僕がこのキャラの気持ちを? ここに(榎木が)いるのに?? やりづら!!」と言いながら、「みんな来てくれてほんとにありがとう!これからの呪術廻戦を、えー、よろしく頼むぜ、みんなの口コミが大事だからな。わかってるだろうなお前ら。よーし、いい子たちばっかり……」と続けて力尽き、榎木に「ごめんごめんごめんごめん!」と慰められる一幕も。
浪川は今回の劇場版について「『渋谷事変』を見て、あらためて、すごく素敵なキャラクターたちだなって僕は感じました。で、そこから『死滅回游』に入っていくわけですけども、そちらも皆さんの力で盛り上げていただければうれしいなと思います」と真面目にPR。その流れで「マスコミの皆さん、何卒よろしくお願いします。……あの、僕、もう“夏油”読めますんで。すみません、ニュースで(「ゲトウ」を「ナツアブラ」と読んだという)記事がいっぱい出てましたけど、もう読めますので。すいません。いつもありがとうございます」と付け加えて会場を笑わせていた。

榎木は今回の劇場版について「僕らも一足先に見させてはいただいて、やっぱり(制作会社の)MAPPAさんがめっちゃ頑張ってくださって、音響も素晴らしく。これはきっと楽しんでもらえるんじゃないかなという自信があったので、喜んでいただけてうれしいです」とコメント。「来年からTVシリーズ放送開始されますが、気持ちはその映像の中に置いてきたので、ほんと見ていただくしかないなっていう感じ。もうみんなでこれ以上はないなという感じの素晴らしいものになってると思いますので、ぜひ来年の本放送もよろしくお願いします」と締めくくった。

『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』は大ヒット公開中で、感想投稿キャンペーンも公式SNSにて実施中。また、TVアニメ第3期「死滅回游」全編は、2026年1月8日(木)より毎週木曜深夜0:26~MBS/TBS系全国28局「スーパーアニメイズムTURBO」枠にて放送開始。12月20日(土)、21日(日)開催の「ジャンプフェスタ2026」でも第3期アニメの最新情報が解禁される予定だ。
◆取材・文・撮影=坂戸希和美

