WEC(世界耐久選手権)最終戦後にバーレーンで行なわれたルーキーテストで、トヨタGR010ハイブリッドを初ドライブしたサッシャ・フェネストラズが、その感想を語った。
昨年まで日産の一員としてフォーミュラEに参戦していたフェネストラズは、今季から再びトヨタ陣営のドライバーとして日本のトップカテゴリー(スーパーフォーミュラ、スーパーGT・GT500)に参戦している。スーパーフォーミュラでは第9戦富士で復帰後初優勝を飾ってTOM'Sの久々ワンツーの立役者となり、スーパーGTでもSARDで関口雄飛と共に最終戦までタイトル争いに加わった。
そんなフェネストラズは、WECルーキーテストにTOYOTA GAZOO Racingから参加する機会を得た。彼にとって今回がハイパーカー初体験となり、ドイツ・ケルンにあるシミュレータで準備を進めた上でテストに臨んだ。
午前中のセッションでは25分間の赤旗中断があったことで15周しか走れなかったフェネストラズ。ただ午後にはショートランとロングランを組み合わせて39周を走破した。
午後の走行を終えて取材に応えたフェネストラズは、走行を終えての感想、そしてハイパーカーのフィーリングについて次のように語った。
「とてもクールだった。新しいマシンに乗るのはいつでもワクワクするし、この瞬間を楽しみにしていた」
「このタイヤはどこにグリップのピークを持っていくかという点で細かい調整をしないといけないから、最初に赤旗が出たのは厄介だった。でも全体的にはとても気持ち良く走れた」
「これまで乗ってきたマシンとはかなり違う。特に低中速だ。(GT500より)重いマシンだし、日本とはタイヤも違うし、エアロパッケージの考え方も違う。ハイブリッド車両だからブレーキにも違いがある。そういった中で、限界を超えないように走る必要があった」
「それにトラクションコントロールのついたマシンに乗るのも新鮮な体験で、パワーに身を任せられたのも良かったね」
テストの前に行なわれたバーレーン戦では、ワンツーフィニッシュを飾ったトヨタ。フェネストラズもレースウィークはチームに帯同して様々な学びを得た様子で、特に「どれくらいタイヤマネジメントが求められるかを理解することができて良かった。そういったところを今週末見学することができたのはとても役に立った」と語る。
トヨタは2026年もWECのドライバーラインアップを変更しないことを発表したが、フェネストラズは今後WECでの走行機会を得ることができるのだろうか? これについて本人は、その話題は時期尚早だとコメントした。
「その話をするにはまだ早すぎる。まだ14周(15周)ほど走っただけだしね」
「もちろん将来乗りたくてここに来ているし、トヨタにチャンスをもらえて嬉しい。僕としてはとにかく、レーシングドライバーとしての仕事を全うするだけだ。その上で、今後どうなっていくかだね」

