同県連の柴山昌彦会長は同日、記者会見を開き、小谷野氏の幹事長就任後に支出し、私的流用と認定される1357件(計約2795万円)について、詳細な調査結果を発表した。
それによると、支出には(1)チャイルドシートなどの乳幼児用品、(2)女性用バッグ、(3)高級ウイスキー466本などの項目があり、柴山氏は「一般常識からはかけ離れている」と指摘。会費を徴収した会合で県連に支出を求めた二重請求が疑われるケースもあったという。
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弁護士らによる1カ月の調査で私的流用と判断
この問題は今年に入って県連内部から小谷野氏の経費使用について指摘があり発覚。
県連所属の議員や外部の弁護士らで構成された内部調査委員会は、同25日まで約1カ月にわたり、小谷野氏の私的流用が疑われる支出について関連する領収書の精査や、県連の事務局長らへの聞きとり調査を行った結果、私的流用だと判断した。
調査委は、その理由として、前任者の経費請求の件数や金額がわずかだったことや、利用店舗が小谷野氏の地元周辺に偏っていることを指摘。明細部分が切り取られた領収書が計81件あり、小谷野氏が今春就任の事務局長に経理に関わらないよう指示していたとも指摘する。
小谷野氏は同14日のさいたま市内での記者会見では、「私的流用はしていない」と疑惑を否定していたが…。
小谷野氏は1998年の県議補選で初当選し8期目。国政から地方まで自民党「政治とカネ」の闇は深い。
「週刊実話」11月20日号より
