2025年シーズンのF1は残り3戦。逆転王座に向けて猛追をしていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だが、メルセデスのトト・ウルフ代表は、トップとの点差が広がりすぎたため逆転の望みはもうないだろうと語った。
フェルスタッペンとレッドブルはサマーブレイク明けに大きくパフォーマンスを向上させ、マクラーレンのランド・ノリス、オスカー・ピアストリとの点差を一気に縮めていた。オランダGP以降、2位、1位、1位、2位、1位(+スプリント1位)……このままの勢いが続けば、歴史的な逆転タイトルが見られるのではとF1界が色めき立っていた。
しかしメキシコシティGP、サンパウロGPではノリスが連勝。ノリスはサンパウロのF1スプリントも制したことで、2戦で58ポイントを稼いだ。一方でフェルスタッペンは35ポイントの獲得にとどまり、ノリスとの点差が49点に広がった。フェルスタッペンはサンパウロでピットレーンスタートから3位に入る離れ業を見せたが、予選でQ1敗退に終わったことが痛手となった。
この結果を受けてウルフ代表は、残り3戦という状況を考えると、フェルスタッペンの5年連続タイトルの夢はもはや終わったと見ている。
ウルフは「船は出てしまった(=手遅れだ)」と語り、さらにこう続けた。
「ランドが築いたリードは非常に強固なものだ。ただしリタイアは避けなければならない。そうなると状況が一気に変わる」
「観客の立場からすれば、最終戦を同点か数点差で迎える展開を望むだろうけど、(ノリスは)ここ数戦、本当に印象的だった。冷静さを保ち、しっかりポイントを稼いでいる」
フェルスタッペンの逆転王座は厳しくなったものの、ノリスのチームメイトであるピアストリはここ数戦調子を落としているとはいえ、ノリスと24点差と、未だ射程圏につけている。マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、ふたりのチームメイトバトルが激化しても制御不能にはならないという見解を示していたが、これにはウルフ代表も同意した。
「確かにそうだ(緊張感が高まっている)が、チーム代表としてはしっかり手綱を握り、外部からの雑音を入れないようにすることが大切だ」
「お互いにレースをさせるという彼らの対処は非常に良いと思っている。ふたりがお互いにぶつかるような状況には見えないね」
一方のステラ代表は、2025年のタイトル争いがノリス優勢になっているかについて尋ねられた際、こう答えていた。
「私としては今の順位よりも、1レース1レースをしっかり戦い、各レースで最大限のポイントを獲得できるようにすることが重要だ」
「今やランドのチャンピオンシップになっているという見方は、机上の空論に過ぎない。我々は自分たちのことに集中し、ランドがメキシコやブラジルで見せたような完璧な週末を再現すること、そしてオスカーについてもチャンスを確実にものにすることが大切だ」
「正直なところ、ポイントに関しては(次戦)ラスベガスが終わってから改めて確認し、その後、カタール、アブダビと同じように見ていくだけだ」

