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ルクレールの脳波が“超人兵士”軍事研究に!? アスリート活用の脳波デバイスデータに中国がアクセスとの報道

ルクレールの脳波が“超人兵士”軍事研究に!? アスリート活用の脳波デバイスデータに中国がアクセスとの報道

フェラーリのF1ドライバーであるシャルル・ルクレールなど、多くのスポーツ選手も使用している脳波デバイスのデータが盗まれており、中国の軍事研究に利用されている可能性が浮上した。

 この疑惑は最近、Hunterbrook MediaとPablo Torre Finds Outが調査結果を発表したことで明らかとなったものだ。

 疑惑が明らかとなったのは『FocusCalm』という脳波デバイスだ。そしてこの製品の開発元となるニューロテクノロジー企業BrainCoが、中国共産党と関係のある団体から10年以上にわたって資金提供を受けており、ヘッドセットからデータを盗み出しているとHunterbrook Media/Pablo Torre Finds Outは報じている。

 そのデータの中には元女子テニス世界ランク1位のイガ・シフィオンテクや、アルペンスキー五輪金メダリストのミカエラ・シフリン、英プレミアリーグのサッカー選手など多くの著名スポーツ選手の名前が含まれており、フェラーリF1のシャルル・ルクレールもそのひとりというのだ。

 Hunterbrookのサム・コッペルマンは、この企業について、次のように述べている。

「近年、BrainCoはアメリカでの事業はほぼ閉鎖してきた」

「中国に拠点を移し、現在は13億ドル(約1921億円)規模の評価額で上場しようとしている。今やBrainCoは中国政府と中国共産党にとって、世界で最も重要な企業のひとつになっている」

 そして、報道によると入手されたデータは軍事研究と関係する企業に利用されている可能性があるようで、いわゆる「超人兵士」計画にさえ関わっているかもしれないという。

 世界のトップアスリートを多数支えてきたスポーツドクターであり、フォーミュラ・メディスンの創設者でもあるリカルド・チェッカレッリ博士は、中国がアスリートの訓練に脳波を利用している可能性について問われ、次のように答えた。

「間違いなくその通りだ。我々はいまでも彼らと連絡を取り合っている。彼らはさらに装着性が高く、異なる実験に応用できるデバイスを開発しており、それは航空や軍事用途にも使える。デバイスは装着しやすく快適でなければならない。だからこれは長年続いているシナジーであり、進行中のプロジェクトだ。そしてBrainCoはこの点で非常に強力に我々を支援してきた」

 またデューク大学ロースクールの未来学者で法倫理学者のニタ・ファラハニー氏は、こう述べている。

「最近、中国がブレイン・コンピュータ・インターフェースに多額の投資を行なっているという情報が数多く出てきている。『なぜ中国がこれほどまでにブレイン・コンピュータ・インターフェース機器に投資しているのか』と考えると、明らかにそこには軍事的な要素や軍民両用の要素が含まれていると見なければならない」

「BrainCoは国際的に機器を配布し、他国の個人からバイオメトリクスを収集するための経路の一部なのかもしれない。または、こうしたデバイスを用いてブレイン・インターフェース技術を開発し、軍事内部でコマンドを共有したり、機器と極めて安全で傍受が困難な方法で通信できるようにするための一環だということも考えられる」

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