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<ファントムシータ>メンバー厳選の"沼落ち"必至の3曲と、Adoプロデュースの創作秘話…だから私たちはアイドルを名乗る

<ファントムシータ>メンバー厳選の"沼落ち"必至の3曲と、Adoプロデュースの創作秘話…だから私たちはアイドルを名乗る

 Adoプロデュースのファントムシータ
Adoプロデュースのファントムシータ / ※提供写真

Adoプロデュースのアイドルグループ・ファントムシータ。彼女たちが表現するレトロホラーは、新曲「botばっか」でまた新たな切り口を見せている。ポップな曲調で惹きつける一方、その歌詞には不穏な毒が潜む。彼女たちの可憐な毒に魅了された次にはどの扉を開くべきなのか。メンバー自らが選ぶ「ファントムシータを知るための3曲」を道しるべに、グループの音楽性、Adoから託された表現の自由、そして、なぜ彼女たちが「アイドル」と名乗るのか。パフォーマンスの裏に秘めた本質に迫る。

■ファントムシータのスターターキット3選

――新曲「botばっか」を聴いてファントムシータを知った人に、これを聴けばファントムシータのことがきっと好きになるという曲を3曲挙げていただけますか。

美雨(みう):3曲って、すごく悩みますね…。まず、フェスなどに出るときに「これは入れたいよね」となる曲が「ゾクゾク」です。私たちの個性がかなり出ている曲で、MVもそれぞれ自分の部屋でホラーに乱れだすといったものです。ファントムシータの「美しくも恐ろしい」というコンセプトを分かりやすく伝えられている。曲調は少しコミカルな部分がありつつ、歌謡曲に似たような、広い年代の方にも刺さる中毒性のある曲です。

もな:次にファントムシータのスターターセットとして聴いてほしいのは、「すき、きらい」ですね。メジャーデビューシングルとなった曲で、これもどちらかというと個性爆発ソング。デビュー当初の頃はユニゾンで歌う曲が多かったのですが、この曲は各々の歌い方、したい表現が詰まっていると思います。何よりライブパフォーマンスが見応えがあると思っていて、台詞パートもあり、MVは一回見ただけでは「え、なにを見た?」と思うくらいあっという間。ストーリー仕立てにもなっていて、もう一度、もう一度と繰り返し見たくなる仕上がりになっています。

凛花(りんか):3曲目は「キミと××××したいだけ」がいいんじゃないかな?

美雨:そうだね。この曲は、私たちが初めてMVで顔を明かした曲です。その前、デビュー曲の「おともだち」は姿の一部と声だけで、顔を見せるのは少しだけ。「キミ×」で初めて表情ありきの表現でパフォーマンスを飾りました。合宿もして、メンバー全員で曲と向き合った思い出の一曲です。サビのダンスも可愛い振りから急に怖くなるなど、その切り替えも見応えがあると思います。狂気感で言ったら、この曲が一番ですね。

百花(もか):長く歌ってきたこそ今では全く違うパフォーマンスになっていて、きっとこれからもどんどん変わっていくと思います。昔と今とで本当に違う。MVと今のライブパフォーマンスを見比べてみてもらいたいです。

――それは振りが変わっているということですか?

もな:いえ、表現の変化です。「キミ×」はライブでの自由度がすごく高くて、「ここの表現はこの人に任せます」というフリーパートが多く入っています。そういう意味で、毎回の変化を楽しんでもらえる一曲です。

――一般的にはきっちり決めて、それを高めていくというのが多いと思うので、表現を任されるというのは皆さんが信頼されているからですね。

美雨:「ノア」もサビのダンスが完全にフリーで、どう表現を変えていこうか毎回悩みますが、その悩んで表現を高めていく過程が楽しくもありますね。

■アーティストファーストなAdoのプロデュース

――Adoさんはプロデューサーとして、歌唱指導や表現のディレクションをされるのですか?

もな:ディレクションは毎回してくださりますが、私たち自身の表現を一番に考えてくださっていて、ガチガチに固めるわけではなく、委ねてくださる部分がすごく多いです。その上で、例えばレコーディングで困ったときや行き詰まったときには、「こういう視点で見ると表現しやすくなりますよ」「この気持ちを膨らませてみたら」といった、想像を促すような表現面でのアドバイスをくださいます。技術面でも「ここを聴かせたいなら、逆にここは引いてアクセントを入れた方がいいですよ」とか。感情と技術、どちらの面からも深いアドバイスをいただいています。

――それは最初から変わらないAdoさんのスタンスですか?

もな:はい。最初からずっとです。私たちがしたい表現を提案すると、「それでいきましょう、やりたいと思う表現が一番」と、“アーティスト性”の部分をすごく大事にしてくださいます。

――これだけの歌唱力とパフォーマンス力、世界観を持っているアイドルはなかなか見ません。アイドルを名乗らなくてもいいと思いますが、何かこだわりを持っているのでしょうか?

もな:アイドルの語源って「象徴」「偶像」といった崇拝対象なのですが、私たちは自分たちの内面をだすというよりは、各楽曲に“憑依”する劇場型だと思います。ステージの上で「アイドル」という仮面を被って、皆さんが見ていたい夢を見せる、皆さんが崇拝する像になるという意味では、「アイドル」ってすごくぴったりなのではないかなと思います。私たちのモチーフは蝶じゃなくて「蛾」です。見せかけは蝶だけど、実は毒を持っている危ない蛾。本当は蛾だけど蝶に見せている、という私たちのあり方がすごくアイドルだと思っています。

――最後に、読者にメッセージをお願いします。

もな:ファントムシータを知って、もし初めて聴く曲が「botばっか」だとしたら、ぜひ今挙げた3曲を続けて聴いてみてください。きっと、レトロホラーの広がりを感じられると思います。その他にも、まだまだ切り口の違う楽曲があります。これをきっかけにぜひライブにも足を運び、もっともっとファントムシータの世界に入ってきていただけたら嬉しいです。

取材・文/鈴木康道

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