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オダギリジョー、監督から“ダメ兄”役に太鼓判を押され「どういう捉え方をされているんだろうなって」

オダギリジョー、監督から“ダメ兄”役に太鼓判を押され「どういう捉え方をされているんだろうなって」

オダギリジョー
オダギリジョー / 撮影:中山凪桜

俳優のオダギリジョーが、11月12日に都内で開催された映画「兄を持ち運べるサイズに」舞台あいさつ付きプレミア上映会に柴咲コウ、満島ひかり、青山姫乃、味元耀大、メガホンをとった中野量太監督と共に登壇。中野監督の“オダギリ評”に苦笑いする場面があった。

■亡くなった“ダメ兄”の後始末で集まった家族の奮闘を描く

同作は、作家・村井理子氏が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセー「兄の終い」を基に、「浅田家!」「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野監督が手掛けた映画。絶縁状態にあり、何年も会っていなかった兄の訃報を受けた妹が、兄の元妻や子どもたちと兄の“後始末”に奮闘する4日間を描く、笑って泣ける物語だ。

マイペースで自分勝手な兄に幼い頃から振り回されてきた主人公・理子を柴咲、家族を振り回す原因となる“ダメな兄ちゃん”をオダギリ、兄の元嫁・加奈子を満島、兄と加奈子の娘で母と暮らす満里奈を青山、同じく兄と加奈子の子で最後まで兄と暮らした息子・良一を味元が演じる。

本作はこれまでも完成披露などのイベントで舞台あいさつが行われてきたが、オダギリは今回が初登壇。

主演の柴咲から「本日オダギリさん参加してくださってうれしいです。3カ月くらい前からいろいろプロモーションをやっていたんですけど、ずっといなかったんですよね!」と振られると、オダギリは「なんかね、呼ばれてなかったんですよ。呼びにくい理由があったんだと思います」ととぼけつつ、自身の監督作品のプロモーションなどと重なって多忙だったこともあり、参加がかなわなかったことを残念がった。

そんなオダギリだが、今作は脚本を読んですぐに出演を快諾したと言い、「監督から『今回の役はオダギリさんにピッタリですよ』って言われて。どういう捉え方をされているんだろうなって」と苦笑しつつ、「ダメなところはいっぱいあるし、社会に適合できないタイプの人間ではあると自覚しているので、監督の思うことも納得はできるんですけどね。こういう役だからこそ、自分のダメな部分とか、許されない部分を許してもらいたいなと思いながら演じさせてもらっています」と、ユーモアを交えて振り返った。

それを受けて、商業映画デビュー作である「湯を沸かすほどの熱い愛」でもオダギリとタッグを組んだ中野監督は、オダギリにこの役をオファーした理由を「僕が知っている中では、“Mr.ダメな人”を演じたら一番の人なので。もちろんオダギリさんしかいないなと思ったんです」と説明し、「今回はダメだけじゃなくて、最後にすてきな温かさも表現しなきゃいけなくて、それもできるダメな人ってなかなかいないと思うんです。ダメ+人間らしい最後の温かみまでできる人はオダギリしかいないなと思ったんですが…」とオダギリの顔をチラリ。

柔和な表情で聞いていたオダギリは「いやいや、そんなことはないですよ。彼もできますし」と隣にいる味元の肩に手を置き、照れ隠しをしていた。

映画「兄を持ち運べるサイズに」舞台あいさつ付きプレミア上映会より
映画「兄を持ち運べるサイズに」舞台あいさつ付きプレミア上映会より / 撮影:中山凪桜

■観客に嫌悪感を与える役に「嫌ですね、この場にいるのが(笑)」

ちなみに既に試写を見た人からは「あるシーンで嫌悪感でいっぱいになるけど、最後のほうではやっぱり優しい気持ちになった」という声が多く寄せられているそうで、オダギリは「なんか嫌悪感を持たれるんだなと思うと…嫌ですね、この場にいるのが(笑)。ここにいるほとんどの人が嫌悪感を持つんでしょ?」と、観客を見て戦々恐々としていた。

また、原作者の村井氏に脚本を読んでもらったときのことを、中野監督は「『兄をすごく面白く描いてくれて、実際の兄もなんか憎めない面白い人だったからうれしかった』と言ってもらえて、大切な部分は原作から引き継げたんじゃないかなと思います」と述懐。

兄を演じるにあたり、あえて原作を読まなかったというオダギリは「あまりにお兄さんのことを知っちゃうと気を使ってしまう怖さがあって。中野さんが作り出したい兄を追いたいなと思ったので、あんまりお兄さんのことを存じ上げないんですよ」とした上で、「村井さんがそう言っていただけたということはとってもうれしいです。でも、それは台本に対して…ですよね?」と確認。

すると中野監督は「出来た映画を見ても『不思議とお兄さんに見える』と。『風貌は違うけどオダギリさんがお兄ちゃんに見えてしょうがない』って言ってましたよ」と返し、オダギリは「うれしいですね…。いや、うれしいのかな?ありがとうございます」と、役が役だけに複雑な部分はありつつも、笑顔で感謝していた。

映画「兄を持ち運べるサイズに」は11月28日(金)に全国公開。

◆取材・文=月島勝利(STABLENT)


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