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【新日本/石森太二興行】石森が憧れキッドに万感勝利 一日5試合完走も「この大会、この企画は終わり」

【新日本/石森太二興行】石森が憧れキッドに万感勝利 一日5試合完走も「この大会、この企画は終わり」

『ザ・リーヴpresents 超人・石森太二はもう一回無茶をする』新宿FACE(2025年11月12日)
○石森太二vsドラゴン・キッド×

 石森が憧れだったキッドとのシングル初対決に万感勝利。一日5試合を完走したものの、「今日をもって、この大会、この企画は終わりにする」と石森興行の終えんを宣言した。

 10・7後楽園大会で聖地初進出を果たした石森興行。石森は120分アイアンマンランブルを完走した。この日、昨年11月の第1回大会以来、1年ぶりに新宿FACEで第3回大会を開催。これまでは大会前にAIが石森の前に現れ、カードが発表されてきたが、今回はなし。唯一発表されたカードがメインの石森とキッドの一騎打ちだった。両者は昨年11月に対戦予定だったが、キッドが大会4日前に負傷したため消滅。仕切り直しの一戦が1年越しに実現することになった。

 キッドの愛弟子で昨年、石森と対戦したドラゴン・ダイヤが実況席に登場。キッド、石森の順で入場し、開始のゴングが鳴った。石森がショルダータックルで先制すれば、キッドは多回転式フライングヘッドシザースで場外に吹き飛ばして応戦。ジャベで絞め上げたが、石森も619をキャッチするや、エプロン上でのツームストンパイルドライバーを敢行。ネックロック、変型ネックブリーカーと首攻めを展開してBone Lockの布石を打ち、両腕を固めての変型ショルダーバスターも決めた。

 守勢が続いたキッドだったが、ダイブ式コルバタで反撃を開始。619で石森を場外に転落させると、ケブラーダを放っていく。リングに戻ってもクリストで絡みついたが、石森はサイドバスターで切り返して脱出した。すかさず石森がハンドスプリングレッグラリアット、串刺しジャンピングダブルニー、ネックツイスト、ランニングフットスタンプの波状攻撃で巻き返す。サイファーウタキ、その場飛びムーンサルトと攻勢を続け、ファイアーバードを狙ってコーナーに上がった。

 これはキッドがドロップキックで足止めして阻止。コーナー上で互いの名前を叫び合って殴り合うと、ヘッドバットで制したキッドがトップロープからの雪崩式フランケンシュタイナーを敢行した。続くキッドのウルトラウラカンラナ狙いは石森が阻止。そのまま担いでデスバレーボムを決めたが、キッドも多回転式スイングDDTで譲らず。619を再び見舞い、ウルトラウラカンラナをさく裂させた。

 石森もギリギリでキックアウト。キッドをレフェリーに激突させると、ホイップ式の急所蹴りをお見舞い。逆打ちから流れるようにBone Lockに持ち込んだ。キッドがロープに逃れても、ブラディークロスの構え。不発に終わってもジャンピングニーを突き刺した。キッドも逆打ちで反撃したが、石森もすぐさまラリアットを叩き込んで応戦。ブラディークロスを爆発させた。キッドも何とか肩を挙げたが、石森はBone Lockで捕獲。キッドからタップを奪った。

 石森が1年越しに実現したキッドとのシングル初対決を制した。試合後、マイクを持つと「ドラゴン・キッド、ちょっと聞いてくれよ」と呼びかけ、「俺が高校2年生の時にあなたを生で見て、憧れ、本格的にプロレスラーを目指しました。そして俺はプロレスラーになり、今日物凄く時間かかったけど、あなたと戦えて感無量です。感謝します」と謝意を表した。

 するとキッドは「ホントだったら1年前にやるはずだった、このシングル。俺が首をケガしてダイヤに代打で代わってもらって。そのあとも(石森が)無茶させられて、今日はさすがに無茶しないだろうなと思ったら、やっぱり無茶させられて。なんかごめんなさい。1年前に俺が怪我しなかったら、シングルやってれば、石森にこんな無茶させなかったと思う。全ての原因はこの僕にあります」と謝罪。「だから、もう一回やるか? 別に無茶はさせないよ。今からでもいいんだけどさ、さすがにそれは無茶になって申し訳ないから、いつでもいいよ。またいつかやりたいな」と再戦を熱望した。

 そしてキッドは「ここにいる皆さんは、そしてPPVを見てる皆さんもこう思ったと思います。石森太二、メンタルもフィジカルも化け物だなって。そうでしょう? ホントに化け物なのは試合した俺が一番わかってるから」と石森に賛辞を贈ると、ヤングライオンの安田優虎にマスクを持ってきてもらい、それをかぶると、「今日、23年ぶり? 4年ぶり? 出会ってから。今までいろんなことがあって、リングで交わることなかったけど、今日の初のシングルマッチ。今日やった証に受け取ってくれるかな? 」と石森に向かって試合で被っていた差し出した。

 これを受け取った石森は感極まった様子。キッドが「ちょっと泣かないでくれる。キャラ崩壊してるよ」と指摘すると、石森は「キッドさん、泣かせないでくださいよ。これは大切に持っときます」と返答し、「これが始まりですよ」と投げかけた。キッドも「またいつか」と応じ、二人は握手、抱擁を交わした。

 リングを降りたキッドに向かってマスクを掲げた石森は一人残ったリング上で「そういえばよ、お前らに伝えたいことがある。とりあえず今日をもって、この大会、この企画は終わりにする」と石森興行の終えんを宣言した。「お前ら他人事だな。まあ、確かに見てるお前らはこの俺の状況、楽しいかもしんねえ。ただ、俺は最前線から引いていれば、ありかもしれない。だがよ! 俺はまだ新日本ジュニア、IWGPジュニアの最前線から一歩も引くつもりはねえからよ。わかってくれよ」と新日ジュニア頂点返り咲きに集中する構えをみせた。そして最後に「この超人・石森太二、トータルで3大会やって、今回も無茶ばっかだったけどよ、こういう状況、お前らだったら分かるよな? こういう状況もすべてはめぐり合わせ、自然とこうなる運命。これはまさしく神の恵み…そう、グレイスだ!」と締め。石森興行は第3回をもって幕を閉じた。

【石森の話】「おい! ドラゴン・キッドとワンマッチじゃねえのかよ。途中、棚橋弘至が出てきて、よくわかんなかった。本来ならよ、違う場所でやりたかったよ。まあ、そんなことよりよ、PPV見てるお前ら、そして会場にいる棚橋については後々、Xで話すから。リング上でも言ったけどよ、この大会はもう今日で終わり。二度とやんねえ、マジで。ふざけんなよ。無茶苦茶だよ。それでよ、ドラゴン・キッド! これ(マスク)は反則だよ。でもよ、俺みてえによ、こんな好き放題、やりたい放題やるプロレスラーが生まれた根源はお前だからな。責任とってくれよ。これが始まりだからな。俺の命が燃え尽きるまでお前とやるからな。ということで! これはまさしく神の恵み…そう、グレイスだ!」

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