あの熱狂からしばらくが経ち、ドジャースをめぐる騒動はいったん収まったかに見える。そして野球解説者の江川卓氏は冷静にワールドシリーズを振り返り、ドジャースが4勝3敗でブルージェイズを退け、連覇を達成した要因を分析した。
「ブルージェイズの監督さんは、完全にメジャーの野球なんですね。ドジャースの監督さんは若干、日本の野球を取り入れている感じっていうんですかね。メジャーからすると、ちょっと奇抜っていうか、日本スタイルが入ってるような感じが、僕はしたんですけど」
YouTubeチャンネル〈江川卓のたかされ【江川卓 公式チャンネル】〉の、11月11日の動画でそう分析した江川氏は、具体的な「日本的采配」を、次のように論じたのだった。
「例えばいちばん表れてるのは、第7戦で山本(由伸)投手が9回にリリーフして、10回も投げて、普通だったらその2イングで佐々木(朗希)君とかに交代だと思うんですよね。それをもう1イニング、彼(山本)に投げさせたってことに、アメリカではたぶん、そういう野球はないと思うんですけど。話が飛ぶんですけど、楽天VS巨人の日本シリーズをやった時に、マー君が前日に160何球か投げて、9回に星野さんがマーくんを指名して、抑えたことがあるんですね。それとオーバーラップして見てたんですけど」
2013年の日本シリーズで巨人」と激突した楽天は、第6戦で先発した田中将大が9回2失点に抑えるも、4-2で敗戦。迎えた第7戦では3-0でリードした9回表に田中が連投でリリーフ登板し、無失点に抑えて楽天が日本一となった。田中は、前日の雪辱を果たした形だ。
江川氏は「日本の繊細な野球」とドジャースのロバーツ監督の采配を評したが、第2戦と第6戦に先発登板して勝利し、第7戦でもリリーフでフル回転した山本には、最大級の賛辞を送ってしかるべき。MVPとなったのは、至極当然のことなのである。
(所ひで/ユーチューブライター)

