2026年からF1に参戦するアウディは、コンセプトカー『R26』を発表。2030年にタイトル争いに加わることを目標にしているという。
ミュンヘンでの発表イベントで、アウディは2026年に向けた新しいビジュアルアイデンティティを発表した。その中には、ザウバー買収後の全く新しい技術規則に対するアウディ初のF1マシンの”予告”となる、R26のお披露目も含まれていた。R26は銀、赤、黒に彩られている。
アウディは2022年にF1参戦を発表し、当初はザウバーの株式25%を取得していたが、チームを完全に買収。その後、ノイブルクでアウディの自社F1パワーユニット(PU)プログラムを開始するための初期費用を賄うため、カタールの政府系ファンドに少数株式を売却した。
アウディのゲルノート・デルナーCEOは、2030年以降のタイトル争いを目標としており、参戦初年度にも「野心を抱いている」と語った。
「今後2年間、我々は挑戦者になる」
「我々は現状からさらに向上し、2026年と2027年に向けても野心的な目標を掲げなければならない。この2年間は挑戦の年だ。そして2028年以降は真の競争力を持つチームとなり、2030年からはチャンピオンシップを目指して戦いたいと思っている」
このイベントには、同チームのCTO兼COOのマティア・ビノット、チーム代表のジョナサン・ウィートリー、F1のCEOステファノ・ドメニカリも同席した。
元フェラーリのチーム代表であり、パワーユニットのスペシャリストであるビノットは、車両とPUの両方を自社開発するという決定は、カスタマーチームに対する「競争上の優位性」をアウディに与えるだろうと語った。
「確かに複雑さは増すかもしれないが、将来的に成功し、勝利を収めるチームになるためには、それは必須条件だ」とビノットは語った。
「シャシーとPUの両方を完全にコントロールできれば、競争上の優位性、そして技術的な優位性が得られる」
「アウディにとって、参戦することだけでなく、勝つことも重要なので、当然のことと言えるだろう。明確な目標を持っているので、複雑さも受け入れている」
チーム代表のウィートリーは、今年大幅に進歩したザウバーがF1の熾烈な中団争いに加わったことで、すでに勢いづいていると感じている。
「私が発見したものに大いに勇気づけられた。それは、私が予想していたよりもずっと若く、予想していたよりもオープンな心を持ったチームだということだ。毎週日曜日のレースに2台の車を走らせることだけが成果ではなく、競争力のあるF1チームになるための道をすでに歩み始めていた」
「我々は今、変革の過程にある。アウディのチームへの投資と信頼は並外れており、チームもそれを実感している。我々は日々進歩を実感しており、チームも自信を深め始めている。これは、勢いをつけて前進していく上で非常に重要だ」
「それを証明するとしたら、先週末のブラジルだ。チームは信じられないほど短期間でガブリエル(スプリントでクラッシュしたガブリエル・ボルトレト)のために新しいクルマを整えるという信じられないような成果をあげた」
「このチームは1年前にはあれだけのことはできなかっただろう。それはツールや投資によるものではなく、チームが自らを信じる精神から生まれたものだ」

