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「ここまでやってくれるの!?」ロボット掃除機未経験者が『Dreame Aqua 10 Ultra Roller』を使ってみた

日本で『ロボット掃除機文化』が根づかなかった理由

前述のように、ロボット掃除機は日本に上陸して20年以上経つが、世帯普及率は10〜15%ぐらいらしい。つまり9割〜8割5分の家庭では使われていない。日本でロボット掃除機が普及しにくい理由としては、集合住宅比率が高い、間取りの狭さ、段差・障害物の多さなどが挙げられている。広い部屋ならともかく、狭いんだから自分でやればいいというわけだ。また、日本人の掃除観(自分で掃除をするべきという文化)などが影響しているとも言われている。

また、これは筆者の私見だが、土足で上がり、絨毯の部屋もある欧米だと掃除も大変だが、畳と板の間が多く、そもそも裸足で過ごす日本家屋だと、「自分で掃除すればいい」と考える人の方が多いのも当然だと思う。言わば、筆者もその視点だったわけだ。

ロボット掃除機に関しては、ご存じのようにiRobotのルンバが先行していたが、「ローラーで巻き込みながら吸引しつつ動き回る」というコアテクノロジー自体は模倣が容易だったし、ロボット掃除機の技術自体は数多くの特許から構成されているが、発売から20年以上が経ち、それらの特許が順次切れているということもあり、後進の中国企業が猛追している。これらにより、Dreame、Roborock、Ecovacsなどの中国企業の成長が著しくなっているのである。

特に、Dreameは毎分20万回転の高速デジタルモーターとAI技術をコアとし、膨大な数の開発を投入して特許を取得、巨大なロボット化された24時間操業の工場を建設し、主に欧州市場を中心に急成長を遂げている。

開梱から圧倒される『フラッグシップの貫禄』

というわけで、尋常じゃなくデカい箱で届いたAqua 10 Ultra Rollerを開梱。ベースステーションも含めて、しっかりした梱包で届くので、箱が大きいというのは覚悟しておいた方がいい。定価で24万9800円という超高級機種なので、何もかもがひたすら豪華なのだろう(11月10日現在クラファンで33%オフの16万7366円)。

同社ラインナップにはリビングに似合う白いモデルもあるが、フラッグシップであるAqua10 Ultra Rollerは重厚感ある黒なのだそうである。

ベースステーションは充電場所であると同時に、吸引してきたゴミを収集したり、モップを洗浄したりする場所である。上のハッチを開けると洗浄用の水を入れるタンクと、汚水が溜まるタンクがある。以後、体験するのだが、意外とこの水は頻繁に交換しなければならない。

下段のハッチを開くと、ゴミ収集用のフィルターパックと、クリーニングソリューション、ペット消臭ソリューションを入れるケースがある。

クリーニングソリューションはパッケージを見ると200倍に希釈しろと書いてあるのだが、このまま入れておけばAqua10 Ultra Rollerのベースステーション内部にドーシングポンプのような構造があって、適量を洗浄用の水に添加してくれるようだ。ペット消臭ソリューションは、筆者宅はペットを飼っていないし、匂いが気になるところもないので入れなかった(それでいいのかどうかは良く分からないが……)。

配信元: Dig-it

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