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苦戦9位のルクレール、パワーユニットに問題抱える「直線でスピードが出なくて何もできなかった」|F1アゼルバイジャンGP

苦戦9位のルクレール、パワーユニットに問題抱える「直線でスピードが出なくて何もできなかった」|F1アゼルバイジャンGP

F1アゼルバイジャンGPでシャルル・ルクレール(フェラーリ)は9位フィニッシュ。中団グループ後方で苦しんだが、実はレース中、パワーユニットに問題を抱えていたという。

 ルクレールは予選Q3でクラッシュしてしまった結果、10番グリッドからレースをスタート。ポジションを上げるのには苦戦し、中団グループでの戦いを強いられた。最後は5番手のリアム・ローソン(レーシングブルズ)を先頭としたDRSトレインの後ろ、9位でレースを終えた。

「ああ、今日は適切な戦略見つけるには、ちょっとした運試しをしに行く必要があったと思う」

 ルクレールはレース後にそう語った。

「結局、ミディアム→ハードとハード→ミディアムではどちらも同じようなものだった。理論上では明らかに同じだったよ。そして速いマシンと同じ戦略になれるかどうかだったけど、最後はストレートでとても強いリアムの後ろに並んでしまった。リバース戦略のマシンでさえオーバーテイクは困難だった。それでレースを通じて彼の後ろに張り付いていたんだ」

「とてもフラストレーションが溜まったよ。でも彼は良い仕事をしていたと思う。結局、僕にできるのは自分自身を責めることくらいだ。昨日の予選ではミスもあって本来のパフォーマンスを発揮できなかったんだ」

「ここまで強力なシーズンを過ごしてきたけど、今週末はあるべきレベルを発揮できていなかった。今日はそのツケを支払ったんだ」

 そしてルクレールにはレース序盤10周で、断続的にパワーユニットに問題が発生していた。原因はまだ分かっていないが、これもルクレールのレースに影響を及ぼしていた。

「残念だけど、ファーストスティントの序盤10周くらいでは大きなパワーユニットのトラブルに見舞われていたんだ。原因はまだはっきり分かっていない。ラップ毎に問題が出たり出なかったりでね。はっきりしていない」

「だから僕もこの件についてはもっと情報が欲しい。レース中ずっと問題に襲われていたんじゃなくて、終盤は大丈夫だったんだ。でもオーバーテイクのチャンスがあると思った瞬間に、DRSで詰まって、直線であまりスピードが出なくて、序盤は何もできなかった」

 フェラーリは今回、チームメイトのルイス・ハミルトンも苦戦。チームとしては8位と9位で、わずか6ポイントしか獲得できなかった。しかし、次のシンガポールGPに向けては巻き返しを期待している。

「僕達のマシンは、寒くなるとかなり苦戦すると思う。メルセデスは寒い時でもかなり強力なパフォーマンスを発揮してくるんだ。昨日も、かなり涼しいコンディションでウイリアムズとともにQ3でミディアムタイヤを機能させていた」

「僕達は暑いコンディションでより強いから、シンガポールでは上手くいくことを願っている」

 なおフェラーリのフレデリック・バスール代表は、ルクレールが苦しんだパワーユニットの問題については、こう語った。

「シャルルのエンジンに問題が出ていた。1周あたり0.5秒も失っていたわけではないが、前のマシンを抜けずに後ろで過ごす羽目になった」

「エンジンで0.2秒遅れるだけではなく、その差と前のマシンとのギャップが合わさり、彼にとっては大きな痛手になった。しかし結論として重要なのは、我々が何かを失ったとすれば──これは(マクラーレンのランド)ノリスも同じだが──それは今日ではなく昨日の出来事だということだ」

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