
TVアニメ「桃源暗鬼」(毎週金曜夜11:00-11:30/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第十五話が10月24日に放送された。偵察部隊の仕事を軽んじていた遊摺部従児を、練馬の鬼・淀川真澄が叩き直す。落ち込む遊摺部に担任の無陀野無人がかけた言葉が視聴者から反響を呼んだ。(以降、ネタバレが含まれます)

■「死なないために成長したい」四季の覚悟が物語る心の成長
皇后崎 迅(CV:西山宏太朗)が練馬支部のアジトから姿を消したまま時間が刻一刻と過ぎるなか、無陀野無人(CV:神谷浩史)たちは偵察部隊隊長・淀川真澄(CV:田丸篤志)と合流。真澄はすでに桃が裏で手を引く半グレ集団に皇后崎が拉致されたという情報を掴んでいた。
加えて関与しているのは練馬の桃ではなく、一般人を巻き込むことも厭わない別の桃と予測。戦闘部隊を動かせば、手薄になったところを練馬の桃に狙われかねないため、無陀野と真澄、副隊長の並木度 馨(CV:石谷春貴)だけで皇后崎の救出に向かうことに。無陀野は実践のために生徒たちも戦闘に加わらせようとするが、真澄は反対。
そんな中、索敵ができるから役に立てると名乗りをあげたのは、遊摺部従児(CV:花江夏樹)だ。遊摺部が「戦闘能力がないから、それくらいしか役に立てない」と言うと、真澄は静かに怒りをあらわにする。戦闘中はサポートに回るが、最初に敵と接近して情報を得るのは偵察部隊。敵に捕まれば、即殺されるか、情報を絞られて殺されるかの二つに一つ。「鬼機関は全員命がけだ」と真澄は遊摺部の舐めた考えに強く反論した。
しかし、生徒たちも生半可な気持ちで桃と戦うことを選んだわけではない。それぞれ覚悟を口にするが、特に印象的だったのは一ノ瀬四季(CV:浦 和希)の言葉だ。育ての父を殺した桃に復讐するため、羅刹学園に入学した四季。死ぬ覚悟ならとっくにできていた。だが、京都で孤児の少女・芽衣と出会ったことで、生きることが誰かの希望になることもあると知ったのではないだろうか。「死ぬ覚悟はできてる。けど、死なないために成長したい」と語る四季に心の成長を感じた。
■自分の未熟さに打ちのめされる遊摺部。無陀野がかけた言葉とは?
一方、桃巌深夜(CV:沢城千春)は、二十部隊隊長・桃華月詠(CV:浅沼晋太郎)と副隊長・桃角桜介(CV:小野友樹)に協力を要請。“鬼神の子”四季を倒す手柄を譲らせる代わりに、無陀野との戦いを約束する。かつて無陀野は戦闘部隊のエースであり、桃100人に対して無双し、血の雨を降らせた過去があった。
そんな無陀野がなぜ一線を退いたのか。その理由はわからないが、真澄に「育成は大事な一つだ」と語っていたように、教師の仕事にも誇りを持っているのだろう。
無陀野の“先生らしさ”があらわれていたのは、遊摺部が弱音を吐くシーンだ。皇后崎が拉致監禁されているとみられる建物に到着した一同。真澄の命令で遊摺部は“索敵”を開始するが、いつもより感覚が鈍い。階層がたくさんある建物の場合、人が重なって正確な位置が把握しづらいのだ。
そこで並木度が自身の血を入れた小瓶を振り、その音の反響で周辺の人数や建物の構造を把握。鬼1人の反応があり、真澄が透明化の能力を使って潜入することになった。2人のすごさを目の当たりにしたことで己の未熟さを突きつけられ、打ちのめされる遊摺部。すると、無陀野は真澄の透過も最初は30秒しか続かず、本人が自力で能力を伸ばしたことを明かし、「お前の能力も捨てたもんじゃない。が、腐らすか伸ばすかは好きにしろ」と声をかける。
遊摺部が落ち込んでいることにすぐさま気づき、そっけなくも鼓舞した無陀野に、SNS上で「遊摺部くんと無陀野先生のこのシーンめちゃくちゃ好き」「落ち込んでる遊摺部を励ます無陀野さん良すぎて.....」「遊摺部くんから目を逸らして話してるのが、励ましたりするの慣れてないんだろうなって感じてほっこりした」「無陀野先生の言葉が刺さる」といった声が上がった。
建物に潜入した真澄は違和感を覚えながらも、皇后崎が監禁している部屋を特定。無陀野たちを呼び、矢颪 碇(CV:坂田将吾)にドアを破らせた。そんな彼らを別の部屋から観察していた深夜が「お前ら全員みーつけた」と不敵な笑みをこぼす。次回は桃と鬼の激しい戦闘が始まりそうだ。
◆文/苫とり子


