2026年にF1に新規参戦するキャデラックが、フェラーリの旧型F1マシンを使ったテストを実施。来季デビューに向けレースウィークのシミュレーションに取り組んでいる。
テストは11月12日にイモラ・サーキットで実施。キャデラックは来季デビューに向けてマシン開発を進めているものの、F1マシンは所有していない。そのためフェラーリの旧型マシン(2年前のSF-23)を借りて、旧車テスト(TPC)を実施することになった。
テストはキャデラックの20名ほどのメンバーに対し、フェラーリのスタッフ30人がサポート。来季ドライバーに決定したセルジオ・ペレスが、カーボンファイバーの真っ黒な色をむき出しにしたマシンを走らせている。テストは2日にわたって行なわれるという。
このテストの目的は、実際のF1マシンを使用してトラックサイドの動きを練習し手順を練っていくことにある。キャデラック代表のグレアム・ロードンは以前、Motorsport.comの独占インタビューに対し次のように語った。
「実際のところ、我々の興味の対象は“今のチームのテスト”にある。そのために、実際のマシンを使いたいんだ。我々が実施してきている多くのシミュレーションも、できるだけ現実に近づけようとしているがね」
「色々な人達が、他チームの旧マシンを使ったテストをすることで、(技術的な)アドバンテージが得られると誤解しているように思う。我々がテストするのはクルマではなく、ヒトなんだ」
「確かにアドバンテージを得ようとしているが、それはマシンに関してではない。我々が期待するのは、ピットレーンにいる他チームの全てのメカニックたちが毎日マシンを触っているのと同じ経験を、ウチのメカニックたちに積んでもらうことなんだ」
「メカニックに、F1のマシンを扱う“筋肉の記憶”を身につけさせなければならない」
「タイヤブランケットを掛ける動作を習熟させる必要があるし、クルマのサイズ感や発する熱量、それが持つ存在感も違う。ひとつひとつをできるだけ近づけてシミュレートすることが重要なんだ」
なお今回のテストでマシンを運転するのは、ペレスのみとなっている。チームメイトのバルテリ・ボッタスは今年メルセデスのリザーブドライバーを務めているため、キャデラックでの仕事を開始するには少し待つ必要があるためだ。

