教科書や教材で一度は見たことがある“あの顔”。
口ひげをたくわえた、神経質そうな表情。
近代日本の知性を代表するこの文豪は、人間の心の奥底にあるエゴイズムを鋭く描き出しました。
さて、この人物、誰でしょう?
【ヒント】
1.英語教師として赴任した愛媛県の中学校での経験が、後の代表作のモデルになったと言われている。
2.その肖像は、1984年から2004年まで発行された日本銀行券の千円札に使われ、国民的作家として広く親しまれた。
3.「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」という書き出しで始まるデビュー作は、猫の視点から人間社会を風刺し、彼を人気作家の地位へと押し上げた。
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正解は「夏目漱石」(1867–1916)。
夏目漱石は、日本の小説家、評論家、英文学者です。森鷗外と並ぶ明治・大正時代の大文豪とされています。
イギリス留学後の作品『吾輩は猫である』で一躍人気作家となり、その後、朝日新聞社に入社して職業作家として活動しました。
『三四郎』『それから』『門』の前期三部作や、『彼岸過迄』から『明暗』に至る後期三部作(『明暗』は未完)で、人の孤独や不安、利己主義(エゴ)といったテーマを追求しました。
彼の作品は、今なお多くの読者に愛され、近代日本文学の最高峰として高く評価されています。
このシリーズでは、教科書や学習教材で見かける偉人たちをクイズ形式で紹介しています。次回もお楽しみに!
