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【対談連載】国際自然保護連合日本委員会 会長 道家哲平

【対談連載】国際自然保護連合日本委員会 会長 道家哲平

●こぼれ話


 「さわやか」は秋の季語のはず……いつになったら、さわやかな秋は訪れるのだろうか。秋の気配が全く感じられない9月上旬、暑さにうんざりしながら道家哲平さんの元へ向かう。国際自然保護連合日本委員会の会長に就任された道家さんは、「ネイチャー・ポジティブ」というキーワードとともに、その取り組みを広めていきたいと話す。
 これまでの環境配慮は、自然に対するマイナスの影響を軽減し、ゼロに近づけるという考え方であった。しかし、消費する以上のものを自然に返していかなければ、もはや自然環境が回復に転じることはない。「自然の危機が止まらない」。その危機意識を共有するため、大きな転機になるキーワードが「ネイチャー・ポジティブ」ということだ。
 日頃、自然の危機を考えることがなくても、猛烈に暑く長引く夏に誰もが異変を感じていることだろう。地球が沸騰しているかのような危険な暑さだ。道家さんは「子どもたちが外で遊ぶ機会を奪ってしまいましたね」と、すっかり外遊びできなくなった現状を憂いた。
 保育園に通う私の娘も、夏の間はお散歩に行けず、公園でのびのびと走り回ることもできていない。経済活動と引き換えに無くしたものは、じわじわと広がり、その影響は長く続いていく。
 哲学を勉強したのも自分の名前がきっかけ、日本自然保護協会との出会いも偶然。道家さんは、きっかけや偶然を大切に捉えて、それを楽しんでおられるように感じる。柔軟な思考でチャレンジしつつ、どれも深堀して自分のものにしてこられた。探求心とやりきる力、そして日々を楽しむ力が備わっているように思う。環境が異なるさまざまな国際会議で鍛えられたタフさも、日々を楽しむための重要な要素なのかもしれない。
 「ネイチャー・ネガティブ」から「ネイチャー・ポジティブ」へ。新たな価値観が生まれ、広がる世界がそこまできているように思う。これからも道家さんの活動に注目していきたい。(奥田芳恵)
心に響く人生の匠たち
 「千人回峰」というタイトルは、比叡山の峰々を千日かけて駆け巡り、悟りを開く天台宗の荒行「千日回峰」から拝借したものです。千人の方々とお会いして、その哲学・行動の深淵に触れたいと願い、この連載を続けています。
 「人ありて我あり」は、私の座右の銘です。人は夢と希望がある限り、前に進むことができると考えています。中学生の頃から私を捕らえて放さないテーマ「人とはなんぞや」を掲げながら「千人回峰」に臨み、千通りの「人とはなんぞや」がみえたとき、「人ありて我あり」の「人」が私のなかでさらに昇華されるのではないか、と考えています。
奥田喜久男(週刊BCN 創刊編集長)
<1000分の第382回(下)>
※編注:文中に登場する企業名は敬称を省略しました。
配信元: BCN+R

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