
アニメ「鎧伝サムライトルーパー」のメモリアル上映会が11月11日、物語の舞台でもあった東京・新宿で行われ、声優の草尾毅と西村朋紘が登壇した。
■草尾毅&西村朋紘が、サプライズで「WONDER~時に投げる疑問符~」熱唱!

上映会が終わると、会場には1991年発売のアルバム『鎧伝サムライトルーパー「風」』に収録された草尾と西村のデュエット曲「WONDER~時に投げる疑問符~」の前奏が。オリジナルの歌割りどおり1番を歌いながら草尾が、2番を歌いながら西村が登場し、大サビを2人揃って熱唱した。直後、「終わった!」「帰ろ!」と勢いよくハケる2人のボケを止める形でMCの柳原哲也(アメリカザリガニ)が登場。

実は西村はアメリカザリガニの大ファン。「この後、相方の平井(善之)さんも来るんですよね?」「漫才やってほしい」「つまり、台本どおりやらなくていいんですね」と進行をかき回し、柳原は「何で!?!?」と振り回されつつ「ちゃんとやって」と次第にブリーダー化。「遠目から見たらCHAGE and ASKAみたい」と突っ込まれても「それ言っちゃう?」とまんざらでもない2人は、ボケを拾い続ける柳原に「これよこれ!危ういネタもすぐ突っ込んでくれる!気持ちいい」「よく知ってますね~!」「やりやすい!」など終始ご機嫌だった。

30年以上ぶりの楽曲披露について草尾は、「まさか『WONDER』が来るとは思わなかったでしょ?」と歓声の響く会場にドヤ顔。「上映会3回の中日だし、何かやらなきゃ」「歌っとく?」と西村と仕込んだそうで、「当時は怒涛だったけど、お客さんが最高の笑顔になるためだったら何でもやる!と貫いていたし、その時代がいい思い出になっている人が平日の夜なのに集まってくれる」「ほら、あのイベント会場で見かけたお友達とかね。あの人まだ生きてんだ、みたいな(笑)」と毒を交えつつ、変わらぬサービス精神を見せた。
■旧作TVシリーズ3話を上映、先輩・西村の思考を予測した草尾のファインプレー!?

この日上映された3話は、2人のセレクト。第27話「怒れ金剛、砂妖邪をくだけ」をピックアップした草尾は「この回は、マニアな話ですが作画監督が山田(きさらか)さんで画が非常にきれいで、しかも金剛が大活躍。でも、(金剛のシュウ役の)西村さんご本人はきっと覚えてないだろうと思ったから、僕が選んでみました~!」とニヤリ。
案の定、「やめてよ、振るの(笑)」と全く記憶にない様子の西村。第39話「輝け!五人の戦士達」を選んだ理由も、「最終話どんなだったっけ?見てみたいな~と思って」と悪びれないリアクションで会場の笑いを誘った。
西村は旧作OVA第2弾「輝煌帝伝説」第1話「太陽のムカラ」もセレクト。こちらは「何かすごく異質で、アフレコでもすごいインパクトがあった」としっかり選定理由を述べた。草尾も「外国といっても(いろいろある中で)、こっち(アフリカ)に来たか」と、現代の世界の多様性ポリコレ論を軽々飛び越えそうな舞台設定に感心(なお、「敵の攻撃で新宿が気温36度の熱帯になる」という導入も必見)。
■「超絶美少年」「緑のエース」「賑やかし」N.G.FIVEのバランスと、発案者・竹村拓の“智将”ぶり
続いてN.G.FIVEの成り立ちについて草尾は、「まず先週登壇した佐々木望、今もイケオジですけど、当時も超絶美少年で、男子アイドル声優の走りみたいだった」と回想。「それで、みんなそれに着いていこう!って、リーダーの竹村(拓)さん――僕らよりひと回り上の、本当に(役の)当麻みたいに先見の明があって、状況を読んで、俺たちの次を考えて導いてくれるリーダーが動いて」と意外な誕生の経緯を明かした。
さらに「“緑”の人(中村大樹)が「僕がこのチームのエースだから」とセンターに行くので、『どうぞどうぞどうぞ…(ダチョウ倶楽部調)』って(笑)。僕と西村さんは賑やかし。バランスがよかった」と振り返った。西村も「俺は草尾と望が新人だって知らなかったのよ。でも勢いのある2人だった。俺にとって(この作品は)は普通のいろんな仕事の1つだったけど、やたらとイベントが多かった!」と追想。

「1週間のうち4日くらい会っていた」「深夜0時スタートのアフレコ」「インターネットがないので誤情報の修正もできず」といった過酷な状況下で発生した、「ライブ中にトイレに行き3曲後に何食わぬ顔で戻る」「飛行機乗り遅れで地方の仕事3回くらい欠席」などといった西村伝説の“やらかし”エピソードも。草尾が「でもそれを自分で回収するって素晴らしい。こういうことかって、僕とか佐々木とかは学ばせていただきましたね」と続けると、西村は「それは学ばなくてよかったかな?」と笑顔。
「当時は状況を分かってなかったですけど、結構(ブームとして)すごかったみたいで」(草尾)、「でも、僕らは意外と貧乏だったんですよ」(西村)と実情を明かしつつ、「傷ついたり落ち込んだりもしたけれど、イベントに出てファンに会うたびにリセットされて頑張れた」と感謝。「自由に動くフリーダムな雰囲気が僕らの持ち味。こう言っていいのか分からないけど、現在の(声優の多様な活動の)土台を築いたのは僕らだと思う」と自負を見せ、会場の拍手で包まれた。
■新作『鎧真伝サムライトルーパー』新PVに草尾毅「え、ギャグアニメ?」と不満顔!?

「サムライトルーパーは、声優という仕事の中で1度出会えるか出会えないかぐらいの、声優冥利に尽きる、宝物のような作品」というだけあって、草尾は2026年の新作「鎧真伝」にも興味津々。トーク中、新作PV「SPECIAL FIRST LOOK VOL.2」が公開されると「第1弾はもうちょっとサムライトルーパーっぽかったんですけど……完全にギャグ?全編これだったらどうしよう。ちょっと不安になった」と煽りつつ、「きっと素晴らしい作品になっていくと思うので引き続き応援をお願いします」「僕らも出たいよね!」と、西村と共にやる気まんまんの様子だった。
TVアニメ「鎧真伝サムライトルーパー」は2026年1月より放送。なお現在、東京・渋谷のマグネット by SHIBUYA109にて「鎧伝サムライトルーパー」のポップアップストアの開催中(11月23日[日]まで)。
また、11月25日(火)にはメモリアル上映会第3弾として、オープニング曲「サムライハート」を担当した森口博子、鎧デザインを手掛けた岡本英郎がトークショーに登壇。第20話「新たなる戦い」、第23話「白炎死をかけた戦い」、第28話「謎の女妖邪カユラ出現」の3話を上映予定。
◆取材・文・撮影=坂戸希和美


