2025年9月18日に開催されたMeta Connect 2025で発表されたMeta Ray-Ban Display。前モデルであるMeta Ray-Banの機能に加えて、右目に600×600ピクセルのディスプレイが用意されている。性能向上とAIの利用でにわかに注目を集めつつあるAIグラスの最右翼として注目されるデバイスだ。日本での発売は明言されていないが、さっそく入手されたMESON(メザン)のご協力を得て体験した。
AIグラスの波がやってきた──「実用段階」突入の気配
蓄積された技術が実用的なレベルになると、一気に各社から製品が登場し、その中でもっともコンセプト的に正しく、実際に価値を実現したデバイスが普及していく。現在AIグラスはそういうステップにあると言える。
日常的にスマホで行っている行為のうち、通知の確認や、音声で事足りる作業は、グラス型デバイスで可能になるだろう。もちろん、眼鏡をかけて話している様子は奇妙ではあるが、携帯登場時には「道を歩きながら話している人がいる!」と驚いたものだ。慣れるに違いない。

フロリダで、Ray-Ban Meta買ってきた
2025年10月27日
Ray-Ban Metaや、Even G1を使っていてこのあたりの便利さは体験しているのだが、それはカラーディスプレイがあればそれに越したことはない。カラーディスプレイを備えたMeta Ray-Ban Displayはどういう使用感なのか?

映像表示可能な『Meta Ray-Ban display』ザッカーバーグが発表
2025年10月27日
Ray-Ban Metaとの違いは? カラーディスプレイ追加のメリット
装着すると、ご覧のようにいくつかのアイコンを備えたボタンが見える。現在用意されるのは、Messenger、Calls(通話)、Music、Camera、Maps(地図)、WhatsApp、Instagram、Photos、Captions(文字起こし)など。
写真では色が貧弱で周囲がボケて見えるがそれは撮影の都合上。実際には画面全体がクッキリ見えるし、色合いももっときれいだ。小さいディスプレイが、正面少し右下に見える。ちょうど、人物を正面に見たら、向かって右側の胸元あたりに見える感じ。下の写真のイメージよりディスプレイはもっと小さい。メインカットのイメージの方がサイズ的には近い感じだ。
Meta社のプロモーションビデオを見る限りでは、もっと右の外側に表示されるのかと思っていたが、意外と正面に近い。おそらく、右に表示すると、人と対している時に視線が外れ過ぎるなどの問題があったのだろう。このあたり悩ましいところだと思う。

操作は右手に装着するMeta Neural Bandで行う。これは手首に装着していると表面の筋電を読み取って動作する仕組み。だから、手を大きく持ち上げる必要はない。
いわゆるアイコンのクリックに相当するのが、人差し指と親指でのピンチ。『閉じる、戻る』に相当するのが中指と親指でのピンチ。
スクロールというか、選択ポイントを上下左右にずらすのは、人差し指と親指をクロスさせてスライドする動作。つまり親指で人差し指を撫でるようにすると横スクロール、人差し指で親指を撫でるようにすると縦スクロールになる。これは面白い発想で、最初は戸惑うがすぐに慣れる。
