MotoGPの2025年シーズン最終戦バレンシアGPで、ヤマハは今年3度目となるV4エンジン搭載マシンのワイルドカード参戦を実施。そして今回は、新シャシーも投入される予定だ。
サンマリノ、マレーシアと行なわれてきた開発中のV4マシンの実戦試験では、まだ満足できる状況ではないことをアウグスト・フェルナンデスが明かしていたが、新シャシーの投入はそれに対するヤマハ側の素早い対応だと見られている。
実際、かなり急ピッチで準備が進められたことが分かっている。バレンシアGP開幕の5日前に、ヤマハはアラゴンでV4マシンを使ったプライベートテストを行なっているものの、そこでは新シャシーの走行すら行なわれていなかったとフェルナンデスが認めているのだ。
「このシャシーは、(サンマリノGPで)僕らが抱えていた問題に対しての、最初の答えだ」と、フェルナンデスは言う。
「だからこれが正しい答えなことを期待しているよ」
「今週末はこれを試すのが一番大事なことだ。それから、来年のセパンテストに向けて開発の次なるステップを進め、向かうべき方向を理解するためにもね。これが役にたてばいいね」
フェルナンデスはバレンシアGPではマレーシアよりも競争力を発揮できることを期待しているものの、実質的にはテストのためのレースウィークとなってくる。V4エンジン自体も、依然としてセーフモードでの運用になる。とはいえ、パワーが求められるマレーシアよりは、その影響は抑えられるだろう。
「エンジンは変わっていないから、そこは問題になるだろう。でもバレンシアはマレーシアと比較すれば、もう少しマシな形でディフェンスできるかもしれないね」とフェルナンデスは言う。
「そして、競争力のある週末にはならないかもしれないけど、少なくともマレーシアよりは少しは楽しめる週末になってくると思う」
フェルナンデスが解決を期待している問題のひとつは、タイヤが消耗してくるとバイクの挙動が大きく変化してしまう点だ。彼は、これが単なる消耗の問題ではないと語っている。
「タイヤが少しでも消耗すると、バイクそのものが全く違うモノになってしまうんだ。バイクのシャシーに別の力が加わって挙動が変わってしまう。それを調整する必要がある」
「その点を、この新シャシーが改善できるかもしれない。ただ他の電子制御なり様々な要素も関わってくる」
なおMotoGPバレンシアGP終了2日後に行なわれるバレンシアテストの翌日、ヤマハはさらにプライベートテストを行なう予定だ。

