・「卵なんて無くてもいい」という境地
干物と生のししゃも断面比較がこちら。
サイズ感はほぼ同じなのだが、卵の量が全然違う。干物のほうが4〜5倍くらい卵が多い。
初めての生ししゃもは、感動するほどおいしかった。
でも、俺たちの知るししゃもとは完全に別モノだった。
生ししゃもの味と食感は『焼きカマス』にかなり近い。しかしカマスよりも味わい深く、川魚みたいな独特のクセもある。干物と比べると骨に強度があるので苦手な人は苦手かもしれないが、物理的には余裕で頭から丸ごといける。内臓もいける。
卵はプチプチしておらず、カレイの卵みたいにしっとり。それより身がマジうまい。この味わいはなかなか無い。噛むほどに味わい深すぎて次第に “甘さ” を感じるほどだ。
確認のため干物のししゃもも食べてみたら、あまりに違いすぎて同じ魚であることに疑惑を抱かずいられなかった。干物ししゃもに “卵を食うもの” という側面が非常に強いことを、今さらになって知る。
そこへきて生ししゃもは、卵を持っていない個体も全然イケる……むしろ卵なんてオマケでしかないと言っても過言ではない。私が「卵は入っているのか?」と尋ねたとき、お店の人は「卵入りをご希望なら干物がいいですよ」ともおっしゃっていたのだが、今となってはあれがいかに愚問だったかよく分かる。有卵か無卵かはさほど重要じゃないもの、それが生ししゃも。
調べたところ日本におけるししゃものシーズンは10月中旬〜11月下旬ごろと、まさにジャスト・ナウであるらしい。都内で取り扱いがある店はあまり多くないのかもしれないが、見つけたら即ゲット推奨! 余裕のある人は北海道へ飛ぶのもアリ!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
