『DRADITION 2025 DRAGON EXPO 1995〜無我〜』後楽園ホール(2025年11月14日)
○征矢学vsLEONA×
征矢が原点と言うべき無我のリングで情熱を発散。LEONAを破ると、「溢れんばかりの情熱がここにつまってるからよ。俺はまだNOAHでもやっていくぜ。もっと高みを目指してやっていく」と気持ちをあらたにした。
無我ワールド出身で、現在はNOAHマットで情熱RATEL'Sを率いる征矢とLEONAが一騎打ちで対戦した。LEONAはMONDAY MAGIC10・6新木場大会に藤波と組んで参戦。正体が征矢とおぼしきマミーと対戦して翻ろうされ、「なんですか、あの粉…」と困惑していた。一方、征矢は試合に向けて"情熱無我"スタイルを予告していた。
征矢は無我のリングでも「情熱!」と絶叫。LEONAのヘッドシザースに捕まっても、西村修さんばりの倒立で脱出してみせる。その後も普段は滅多に見せないグラウンド戦で先制争いを繰り広げた。スタンドになると、ショルダータックルを浴びせるが、負けじとLEONAも雄叫びからのエルボードロップで引かず。エルボースマッシュを連打した。
征矢はギロチンホイップで逆転。「LEONA」コールを送るちびっ子ファンに見せつけるように、ロープに首から押しつけ拷問すると、絶叫しながらロープを揺らした。LEONAのチョップ連打を仁王立ちで受け止めると、逆水平一撃で打ち倒す。
LEONAはフェイスクラッシャー、ドロップキックの連続攻撃で反撃開始。場内は「LEONA」コールに包まれる。再びドロップキックを見舞うと、バックドロップもさく裂した。征矢はショルダーネックブリーカードロップで再び首を狙い撃ちにすると、ぶっこ抜き式ブレーンバスターからデスバレーボムを狙うが、LEONAは必死の抵抗。逆水平を正面から受け止めて意地を見せ、アッパー掌底でカチ上げ、ビンタ連打からフィッシャーマンバスターで突き刺すと、ダブルアームスープレックスでぶん投げた。
しかし、征矢は沈まず。LEONAのドラゴンスープレックス狙いを力ずくで振り払うと、フライングラリアットで形勢打開。LEONAも逆さ押さえ込みであわやの場面を作ったものの、征矢はデスバレーボムで鎮圧する。LEONAはフォールを返して歓声を呼び込んだものの、征矢はこん身の弾道をぶち込み、3カウントを奪った。
征矢がLEONAを粉砕。大の字になったLEONAを残してリングをあとにする。「全試合シングルマッチ。このカードを見た時に自分の名前がそこにあって、本当に心から光栄な気持ちでいっぱいです」と自身の原点と言うべき無我での戦いを振り返った征矢は、NOAHマットと変わらず「情熱!」を連呼。「溢れんばかりの情熱がここにつまってるからよ。俺はまだNOAHでもやっていくぜ。もっと高みを目指してやっていく」と気持ちをあらたにした。
一方、敗れたLEONAは「この痛みも今日の情熱も全部骨身に染みてる」と試合を振り返り、「10年間、藤波辰爾と一緒に歩いてきたけども、そこの責任を全うしようと頑張ってきたけども、そろそろ次のステップ、次の自分の責任を果たしたい」と改めて次なるステップを見据えていた。
【征矢の話】「久しぶりのシングルマッチの続く無我の戦い。全試合シングルマッチ。このカードを見た時に自分の名前がそこにあって、本当に心から光栄な気持ちでいっぱいです。藤波怜於南、俺はデビューする前のあいつしか知らない。プロレスラーを志しているとか、そういうのも全然感じなかった。わからなかったけど、プロレスラーになって今リングに上がってるんだ。10年? 藤波怜於南選手が何年やってるのか。確か10年以上やってるはずだろ。でも、こういう形でシングルマッチができたこと、光栄に思ってます。LEONA、まだ負けるわけにはいかないんだよ。俺にもな、(胸板を叩いて)ここに溢れんばかりのよ、情熱が! 情熱がぁ! 情熱がぁぁぁ! 溢れんばかりの情熱がここにつまってるからよ。俺はまだNOAHでもやっていくぜ。もっと高みを目指してやっていく。でも、今日はこういう形で上げていただいたこと、藤波さんはじめ関係者の皆さん、本当にありがとうございました。以上!」
【LEONAの話】「負けました。でも、絶対に1つ1つのステップを上がっていっているって、それをみんなに見せたいなら、この痛みも今日の情熱も全部骨身に染みてるから。今、こうしてレスラーになって、征矢さんとシングルで無我のリングで向かい合った。あの時の自分を思い出すと考え深い。10年間、藤波辰爾と一緒に歩いてきたけども、そこの責任を全うしようと頑張ってきたけども、そろそろ次のステップ、次の自分の責任を果たしたい。今日、この痛みから改めてそう感じました」

