『DRADITION 2025 DRAGON EXPO 1995〜無我〜』後楽園ホール(2025年11月14日)
○小島聡vs倉島信行×
小島が18年ぶりに行われた『無我』で倉島に貫禄勝ちを果たした。
当初は倉島と関本大介の一騎打ちが組まれていたが、関本が右足骨折のため、欠場に。代わって新日本の小島が参戦。倉島にとっては試練のシングルマッチとなった。
握手を交わしてゴングが鳴ると、場内は「小島」コールに包まれる。小島は序盤こそ基本的な動きを見せたものの、ショルダータックルで打ち倒すと、大胸筋を動かして大歓声を浴びた。倉島も大外刈りを皮切りに、場外戦で巻き返したものの、小島も譲らず。脇腹へのエルボーで抵抗し、観客席や鉄柱に叩きつけて挽回すると、パイプイスでも殴りつけた。
リングに戻ると、マシンガン逆水平、「いっちゃうぞ、バカヤロー!」からのダイビングエルボーと猛攻。エルボー連打、ローリングエルボー、DDTと攻め立て、コジコジカッターの構えに。必死に踏ん張った倉島は河津落としで逆襲。腕ひしぎ十字固めで右腕を絞め上げる。小島がロープにエスケープすると、バックドロップもさく裂した。
倉島はジャーマンを狙ったものの、踏ん張った小島はコジコジカッターで形勢打開。右腕のサポーターを投げ捨てると、倉島をロープに振ってラリアットを振り抜き、3カウントを奪った。
小島がラリアット一撃で倉島に貫禄勝ち。試合後、2人は抱擁を交わした。
「年齢で私のほうが2学年年上で、キャリアで私が5年先輩なだけ。もう30年近くやっていれば、先輩も後輩もないよ」と小島。同世代との対決を堪能したようで、「いろんなプロレスラーがいるからさ、それぞれのキャリアがあって、年齢があって、いろんな道があるけど、それでもこうやって同世代で真正面から争うことができる。これがプロレスの一番素晴らしいところだと俺は34年間で学びました」と満足げに振り返っていた。
【小島の話】「年齢で私のほうが2学年年上で、キャリアで私が5年先輩なだけ。もう30年近くやっていれば、先輩も後輩もないよ。お互いにそれだけの時間を背負って、プロレスラーをやってるから。お互いどういう状況だったとか、どんな道のりを歩んだとか、そんなことはどうだっていい。30年以上プロレスラーをやっている事実、それが今日見てくれているお客様に伝われば、それで嬉しく思います。いろんなプロレスラーがいるからさ、それぞれのキャリアがあって、年齢があって、いろんな道があるけど、それでもこうやって同世代で真正面から争うことができる。これがプロレスの一番素晴らしいところだと俺は34年間で学びました。ありがとうございました」

