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GT3も抜けそうな衝撃のパワー!? レース用エンジン『HRC-K20C』をS耐シビックに初投入のHRC。大津弘樹が印象語る

GT3も抜けそうな衝撃のパワー!? レース用エンジン『HRC-K20C』をS耐シビックに初投入のHRC。大津弘樹が印象語る

富士スピードウェイで行なわれているスーパー耐久第7戦“S耐FINAL”。そのST-QクラスにエントリーしているHRC(ホンダ・レーシング)は今回、271号車CIVIC TYPE R HRC Conceptにレース専用エンジン『HRC-K20C』を搭載している。

 このHRC-K20Cは、シビック・タイプRのエンジンをベースにHRCが開発したエンジン。レースの知見を活かした燃焼技術などを盛り込みながら、量産部品をできる限り活用することで、高パフォーマンスと低コストを両立させたレースエンジンとなっている。現状具体的な計画は決まっていないものの、将来的には市販化を目指していくという。

 このエンジンは馬力の高い順にスペックD〜スペックAと計4種類開発することが想定されており、量産部品がふんだんに使われているスペックBはインテグラに搭載され米国のツーリングカーレースなどで既に実戦を戦っている。そして600馬力クラスと言われるハイパワーなスペックDは、シリンダーヘッドやシリンダーブロックなどが強化されている仕様で、昨年秋にスーパーフォーミュラの車両に搭載し走行も行なった。

 それから1年、HRC-K20CのスペックDエンジンはスーパー耐久で実戦デビューを果たすことになった。ただ、昨秋スーパーフォーミュラSF19に搭載した仕様が、今回S耐で走るFL5のシビック・タイプR TCRベースの車両にそのまま換装できるわけではなく、HRCが必要な変更を加えているとのことだ。

 既に今回のレースウィークで実際に走行を行なっているHRC-K20C搭載のシビックだが、ドライバーたちもハイパワーなエンジンを楽しんでいる様子。HRCによると「カーナンバー(271)くらい」のトップスピードが出ているのではないかとのことだが、ドライバーのひとりである大津弘樹は、ST-XクラスのGT3車両とストレートで肉薄できるほどの速さに「衝撃を受けた」という。

「TCRマシンに変わったということで、前戦まではクルマのポテンシャルを上げる作業をしていましたが、ST-TCRクラスに出ているチームと比べても速さは見せられているかなと思っていました」

「その中で今回エンジンが変わったわけですが、初めの方はパワーの出方に衝撃を受けるくらいでした。走行の中で、GT3車両と一緒に走る機会も多々ありましたが、スリップについて抜けちゃうんじゃないかと思うくらい、パワー感がありました」

「TCRのマシンでこんなスピードが出ていいのかというくらい、衝撃がありましたね(笑)」

「トルク感、ブースト感というか、パワーが一気に出てくる感じは(スーパーGT)GT500に近いですね。前輪駆動なので感じ方は多少違っていますが、本当空を飛ぶんじゃないかと思うくらいの感覚になります(笑)」

 とはいえ、課題がないわけではない。大津曰く、低速域でのパワー感には難しさを感じる部分があったというが、チームの調整によって「扱いやすいエンジン特性になっている」という。またブレーキングの部分も多少止まりにくさがあるというが、「ただ車重やダウンフォース量を考えたらかなり飛び込めています。富士の1コーナーの150m(看板)あたりでブレーキをしても止まれちゃいます。これは結構飛び込んでいる方です」と説明した。

 大津も走るたびに車両が改善されていく点に手応えを感じている様子。「レースも楽しみですし、予選でどんなパフォーマンスなのか、楽しみにしています」と期待を述べた。

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