アプリリアのホルヘ・マルティンはMotoGPバレンシアGPで、日本GP以来の復帰を果たした。彼は久しぶりのレースに臨むにあたって、クラッシュを非常に警戒している。
9月の日本GPでクラッシュして右鎖骨を骨折したマルティン。バレンシアGPで復帰許可をとりつけ、なんとか2025年シーズン中にMotoGPの現場に戻ってくることができた。
しかしまだ万全の状態には遠いようだ。初日のプラクティスではトップから1.164秒差の22番手タイムにとどまっていたが、彼はそもそも”アタックしない”極めて安全を重視したアプローチをとっていたと認めている。
マルティンはここで再びクラッシュしてしまえば体にとって大問題になるため、今の目標はテストに向けてリズムを取り戻すことだと語った。
「今日はバイクに乗っていてフィーリングが凄く良かったから、プッシュしないのが最も大変なところだったよ」と、マルティンは言う。
「今週末は、普段とは考え方が違っているんだ。テストのように捉えるのも楽じゃないけどね。他のライダーがタイムシートに並んでいるのを見ると、プッシュしたくなってしまうから」
「でも僕自身のコンディションが悪いというのを理解するのが、本当に大事だし、クラッシュしないことがもの凄く重要だ。それが今週末の主な目標だし、僕はバレンシアテストに向けて準備を整えているんだ。テストが大事になってくるからね」
「僕の状態は……完全なときの60%か、70%といったところだろう。つまり、クラッシュしてしまったら、この先に向けて本当に大問題になってくるということだ」
「また怪我をしてしまったら、僕の体は耐えられなくなるだろう。これは医師からも言われていることだ。だから本当に楽に、かつスムーズにやる必要があったし、実際そうしていた」
「僕にとっても、自分自身の将来にとっても、そして目標という点で考えても、今回参戦して、そしてスムーズに走ることが大事だと思っている。今はそれが一番大事だ。もしプッシュして、そしてクラッシュしてしまえば、本当に大惨事になる」
「だから落ち着いて、自分の目標がなんなのかを理解することが必要なんだ。他のライダーと自分を比べるつもりはない。僕はただ自分のピットボックス内でのことに集中して、改善点などを見つめていくだけだ」
「今ここにいるよりも週明け火曜のテストのほうが、もっと重要なんだ。だからこのレースウィークはできるだけ安全な形で過ごすことだ……クラッシュしないと約束することはできないけどね。その約束は不可能なモノだから。でも転倒するリスクは絶対に冒さないよ」

