アプリリアのマルコ・ベッツェッキが、リカルド・トルモ・サーキットの新たなサーキットレコードを樹立してMotoGPバレンシアGPのポールポジションを獲得した。
初日プラクティスのタイム順による予選グループ分けの結果、苦戦の続いているドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤがQ1スタート組に。一方で好調な小椋藍(トラックハウス)はQ2に直接進出を決めた。
予選開始時の天候は晴れ、気温19度、路面温度26度というコンディションだった。
Q1セッションが始まると、本格的なアタックに入るところで、アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)が転倒してしまった。開発中のV4エンジン搭載マシンで今週末2度目の転倒であり、チームにとっては頭の痛い展開だろう。
それ以外は順調にタイムアタックが進み、ヨハン・ザルコ(LCR)が1分29秒586の暫定トップタイムをマーク。そして、彼のすぐ後にアタックに入ったラウル・フェルナンデス(トラックハウス)が0.032秒更新し、Q1トップに立った。
このフェルナンデスのアタックの結果、バニャイヤは3番手タイムに下がってしまう。トップからは0.061秒と僅差だったが、Q2進出のためには後半のアタックでさらにタイムを詰める必要がでてきた。
そしてバニャイヤはQ1後半のアタックに向かうと、自己ベストを更新して2番手に食い込んだ。その後暫定トップタイムのフェルナンデスも1分29秒036を叩き出し、2番手のバニャイヤに0.5秒もの差をつけた。
ラスト2分を前に、ブラッド・ビンダー(KTM)がバニャイヤのタイムをわずかに超え、2番手に浮上。バニャイヤは再びQ2進出圏外となった。
バニャイヤには不運も続いた。先述のアタックのあと、マシントラブルが発生しストップしなくてはならなかったのだ。思わず天を仰いだバニャイヤは、そのまま予選を後にした。
Q1終盤ではトップタイムを更新するようなライダーは現れず、フェルナンデスがトップでQ2に進んだ。一方で2番手争いは激化したが、ザルコが1分29秒460でこれを制している。
なお、アプリリアのホルへ・マルティンは復帰戦ながらも奮闘し、7番手タイムをマークした。
ポールポジションを決する予選Q2では、初日から好調だったペドロ・アコスタ(KTM)がまず1分29秒298を記録してトップに立った。その後はアレックス・マルケス(グレシーニ)がコースレコードに迫る1分28秒967をマーク。これがこの時点での最速タイムとなった。
2番手、3番手にはフランコ・モルビデリ(VR46)、そしてファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が0.125秒、0.299秒差で続いた。小椋もまずまずのアタックを決め、トップから0.4秒差の7番手タイムでQ2を折り返した。
Q2前半ではマシンが暴れるシーンもあり、アタック不発となっていたベッツェッキだったが、Q2後半で改めてアタックに向かうと、1分28秒809の新レコードとなるタイムを叩き出した。
アコスタ、そしてアレックス・マルケスのふたりがこれに迫ったものの、わずかに届かないタイムであり、ベッツェッキが最速でQ2は終盤となった。
そしてQ2終盤のアタックではなかなかタイム更新がないままセッションが終了。ベッツェッキが新レコードタイムを記録してポールポジションを獲得した。2番手はアレックス・マルケス、3番手はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)だ。
なお5番手のアコスタまでが0.1秒差以内にひしめくなど、バレンシアGPの予選は超接戦だった。
小椋はQ2後半でタイムを縮められず、トップから0.562秒差の12番手で予選を終えた。

