「迷ったら、やる」挑戦がくれる力
競技を続けてこられた原動力は、どんなところにあると思いますか?
コツコツと積み重ねることです。
競歩は、やったぶんだけ結果に出る競技だと思うので、毎日の練習を大切にしています。
ご自身の中で大切にしている言葉や考え方はありますか?
「迷ったら、やる」です。
迷うということは、もう心の中に“やりたい気持ち”があるということ。だったら、やらずに後悔するより挑戦した方がいいと思っています。
どうしようって思う時点で、もう気持ちは決まってるんですよね。
これまで競歩を続けてきて、特に「やっていてよかった」と感じた瞬間を教えてください。
大学に入ってからだと思います。
自分がこの競技を通してすごく成長できたと思いますし、いい指導者の方に出会えたことが大きいです。やってきてよかったなって思います。
甘いものと“推し”がくれる笑顔
プライベートな時間についても伺います。競技のない日は、どんなふうに過ごしていますか?
甘いものが大好きで、ミルクレープを食べるのがご褒美です。大阪まで行ってアフタヌーンティーを楽しんだり、アメ村の古着屋さんを見て回ったり。一人で過ごす時間も好きです。
試合前のルーティンがあれば教えてください。
必ず「おはぎ」を食べます。あんこはエネルギーになるので。海外遠征では売っていないので、お米とあんこ、きな粉を持って行って自分で作ります(笑)。
“推し活”も日々のモチベーションになっているそうですね。
なにわ男子の大西流星くんが好きで、アップ前に『コイスルヒカリ』を聴くと気持ちが上がります。推しがいると毎日が楽しいし、練習もがんばれるんです。
最後に、目指しているアスリート像を教えてください。
競歩っていう競技を、もっと多くの人に知ってもらいたいです。体力には自信がありますけど、誰にも負けないのは“笑顔”。どんなときも笑顔で歩き続ける選手でいたいです。
“走り”と“歩き”を両立しながら、自分の道を見つめ続ける柳井綾音さん。「迷ったら、やる」という言葉の通り、挑戦を止めない姿勢は、彼女の強さそのもの。努力の積み重ねと笑顔の力で、世界に向かって一歩ずつ前へ。そのまっすぐな歩みが、次の夢へと続いていきます。
写真/柳井綾音、あすリート、anna 文/anna

