ボール位置、前傾角
セットアップに気を配る
”入れる”2パット目で大切なのは打ち出す方向です。方向性アップもアドレスが大事で、フェースを目標に真っすぐ向けるのはおおよそできるでしょう。
しかし、ストローク中にズレることは多々あり、しかも無意識にズレが起こることも。その原因はボール位置と前傾角にあります。
ボール位置は左右よりも前後(奥と手前)に注意。ボールが遠く離れると前傾角は深くなり、引っかける要因が増える。ボールが近すぎると前傾角は浅くなり、押し出す要因が増えてしまいます。
このボール位置と前傾角は個人差がありますが、大切なのはいつもどおりにすること。タッチは強めでいいので、普段どおりのセットアップにすることに気を配ってください。

つねに一定の構えが方向性をよくする。ボール位置と前傾する角度が、都度変わらないように注意しよう
これはNG

ボール位置が近すぎる(左)
前傾角が浅く、ハンドアップ、ヘッドのヒール側が浮いた構えは、フェースが開いた状態でインパクトを迎えやすく右に押し出してしまう
ボール位置が遠い(右)
前傾角が深くなり、ハンドダウン、ヘッドのトゥ側が浮いた構えは、フェース向き、軌道とも左に引っかけるミスが出やすくなってしまう

レッスン=今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ、千葉県出身。ベストスコア58、昨年の平均スコア69.9とプレーヤーとしてのスキルも高いが、ゴルフの考え方に多角的な視点をもち、小誌で連載を長期担当。東京都・江戸川区のキッズゴルフクラブ代表。
写真=田中宏幸 協カ=日神グループ平川CC
