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【現地取材】チーム最多16得点の石川祐希を直撃「もったいないミスを…」垣間見せた“一本への拘り“ 次戦は因縁の相手「フィジカル勝負以上に…」

【現地取材】チーム最多16得点の石川祐希を直撃「もったいないミスを…」垣間見せた“一本への拘り“ 次戦は因縁の相手「フィジカル勝負以上に…」

開幕6連勝でイタリアリーグ首位に立つシル スーザ スカイ・ペルージャ。繰り上げ開催となったレギュラーシーズン前半最終節クーネオ戦での快勝に先発メンバーとして大きく貢献したバレーボール男子日本代表の主将・石川祐希を、試合直後のコートで直撃取材した。

 この日の相手はイタリア北部のチーム、MAアクア サンベルナド・クーネオ。リオ五輪銀、ロンドン五輪銅の2つのメダルを獲得した元イタリア代表イヴァン・ザイチェフらのベテラン勢や昨季フランスリーグのエース王に輝きネーションズリーグ・カナダラウンドで同国代表に初招集された22歳の新星ネイサン・フェラルらを擁するトップリーグ昇格チームを、ペルージャは3-0(25-19、25-16、25-21)で退けた。

 まずは、チームの戦いぶりを振り返ってもらった。

「立ち上がりは良くなかったですけど、あとからしっかりとまとめ直すことができたと思います。今日に関しては、ブロックディフェンスが割と良かったと感じています。1セット目の序盤と3セット目の途中にサイドアウトを取りきれなくてブレークされてしまうことがあったので、そこは修正点だと思います」

 先週から感冒による体調不良を抱え前節で開始まもなくコートを降りた司令塔のシモーネ・ジャンネッリ(イタリア代表)に代わり、セッターを任されているのが若き同胞のブライアン・アルジラゴス。日本で開催されたサントリーサンバーズとの親善試合で豊かな将来性を印象付けた18歳の奮闘について尋ねると、このように評価した。

「ブライアンは前回のピアチェンツァ戦から急きょ出場していて、悪くないパフォーマンスをしていると思います。まだ若いので経験値を積み上げなければいけない選手ですが、何よりも堂々とプレーしていて素晴らしいと思っています」
  第1セットは出足でもたつくも徐々にエンジンがかかり、2セット目で相手を圧倒。だが、第3セットは後半にかけてリズムを崩して同点まで追い上げを許した。

「あれはサイドアウトをしっかり切ることができなかったところが要因ですね。個人的にも3セット目に少しミスやブロックにかかることが多くなったかなと思うので、まずはそこを修正したいです。相手にシャットされたところに関してはクロスにいることが分かっていたんですけど、上手く打てなかったので。そこはフェイントとかプッシュ、リバウンドにするとかを駆使して失点しないようにしなければいけないなと思います」

 この日はエース4本を叩き込んだ。シーズンここまで、同じアウトサイドヒッターの元ウクライナ代表オレフ・プロトニツキがエース部門で首位。ポーランド代表カミル・セメニウクも効果的かつ安定したサーブでブレーク量産の起点となっている。「やっときましたね!」と発した筆者に石川の返答は「まあ、そうですねぇ。それほどすごいサーブを打ったというか今日は相手のレセプションが良くなかったこともあるので…」と謙虚に照れ笑い。「3セット目にもったいないミスを1つしてしまったので、コンスタントにいけるよう気をつけたいと思います」と一本へのこだわりを強調した。 23打を放ったアタックで12得点、エースを含むとこの日はチーム最多16得点を挙げた。ブロックに阻止されたのは2打。そのどちらも直後にインパクト満点の打球で挽回してみせた。余裕さえ感じさせるプレー中の見事な修正力からは、良好なコンディションがうかがえる。

「調子は悪くないと思います。ブロックに止められたのも理由は分かっているので。コンビネーションのところかな」

 少し前まで全勝で肩を並べていたフィジカルが際立つ3位ラーナ・ヴェローナとの次戦へは、このように意欲を述べた。

「サイドアウトで耐えることにはなると思います。おそらく結構なフィジカル勝負になってくる。でも、それ以上にもっとスマートなテクニックだったり、戦術で勝負していきたいなと考えています」
  石川へのインタビュー後、昨季終了後に現役を退きチームマネージャーに就任した元イタリア代表MBダビデ・カンデッラーロ氏にも激闘が予想される次戦へ向けて話を訊いた。

「明日から準備を始めることになるが、時間はほとんどないと言っていい。いずれにせよ、今季のイタリアリーグはこのように厳しい日程が続くことになる。だからこそ、このリーグで1勝を挙げることの価値はこれまで以上に大きい。忙しさに一喜一憂するよりも、終えた試合を振り返ったらすぐに次の試合へ頭を切り替えることが重要だ。ヴェローナは闘志満々で僕らのホームへ乗り込んでくるだろう。どのチームも勝つために全力で戦うのだから当然さ」

「ヴェローナ戦だけではなく、これから先の試合はよりチームとして戦うことが必要になる。それを継続することで、選手・チームが今季におけるペルージャの信条をさらに深く理解し互いの共有レベルが一段と高まる。それは確かなものとなってプレーに還元されるはずだ。日曜日の試合でコートに立つ選手たち全員は100パーセントを出し切って戦うと約束するよ」

 ペルージャの愛称“ブロックデビルズ”の“ブロック”はアタックを遮る壁を指しているのではなく、実は“固まり、束”の意。同氏の展望が示したのは、その呼び名に通じるチームの一致団結だった。

 そして、同氏はこう締めくくった。

「ユウキが好調であることはチームにとって大きなプラス材料だ。ヴェローナ戦?もちろん、期待しているさ」

 昨季コッパイタリアで決勝進出を阻んだ因縁の相手との今季初対戦に挑むペルージャ。背番号14の躍動が勝利のカギを握ることになるかもしれない。

取材・文●佳子S.バディアーリ

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配信元: THE DIGEST

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