アプリリアのマルコ・ベッツェッキは、MotoGPバレンシアGPの予選でポールポジションを獲得したものの、スプリントではスタート直後のポジションダウンが響き5位に終わった。
彼はこの後退について、タイヤ選択が原因ではなく、ライドハイトデバイスに不具合が起きていたと明かした。
ベッツェッキは予選で新ラップレコードを樹立しポールを獲得したため、レースでも優勝の最有力候補だと見られていたが、その期待はオープニングラップで打ち砕かれた。彼は一気に6番手まで転落したのだ。
ベッツェッキはターン1への進入でアレックス・マルケス(グレシーニ)に首位を奪われると、ターン2へのブレーキングでKTMのペドロ・アコスタにも抜かれてしまった。
さらにターン4では、一気に3ポジションダウン。2周目終了時には彼は既にトップから2秒遅れ、マルケスとアコスタが隊列から抜け出し逃げ始める展開となった。
ベッツェッキはその後、ペースを取り戻したものの、ヤマハのファビオ・クアルタラロを交わしてひとつポジションを上げるのが精一杯。5位という期待外れの結果に終わった。
当初、大半のライダーがフロントタイヤにハードを選んだ中で、ベッツェッキがソフトタイヤを選択したことが、この出遅れの原因ではないかと考えられていたが、ベッツェッキは真の問題はターン2まで解除されなかったホールショットデバイスだと説明した。
「残念ながらフロントの装置を解除できなかったんだ」と彼は説明した。
「ターン2で解除できたんだけど、ターン1からターン2の間、そしてターン2の出口でも、思うように加速できなかった。だから順位を大きく落としたんだ」
フロントにソフトタイヤを選んだのはわずか6名で、うち3名がアプリリア勢だった。トラックハウスのラウル・フェルナンデスは一時3番手を走っていたものの、このタイヤ選択は間違っていたと感じ、レースでは”サバイバル”状態だったと語ったが、ベッツェッキ自身はタイヤ選択は間違いなかったと考えているという。
「僕にとっては間違いじゃなかった」と彼は語った。
「もちろんスタート時のトラブルが状況を悪化させた。何台ものバイクの後ろに留まりながら、ソフトフロントが完璧に機能するなんて期待できないからね。あのトラブルがなければ結果は違ったかもしれない。それは永遠にわからない。でももし再スタートするなら、またソフトのフロントを選ぶだろう」
ベッツェッキはシーズン終盤に好調を維持しており、スプリントで今季のライダーズランキング3位を確定させた。決勝レースに向けても、自信は失われていないようだ。
「ポールポジションを獲得したのに、スプリントをこんな形で終えるのは正直あまり嬉しくない」
「でもペースはあるし、自信もある。だからスタートで何が起きたのかを理解し、全てを分析して、明日に備えよう」

