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「AI小説」の大量生産、アニメ・マンガファンも他人事ではない? いま「投稿サイト」で起こっていること

「AI小説」の大量生産、アニメ・マンガファンも他人事ではない? いま「投稿サイト」で起こっていること

大量の作品があふれ返る「未来」? 生成AIによる創造の恐ろしさ

 筆者が生成を試みたのは約1年前、当時は知識はまったく無い状態でした。試しにあるAIを利用して生成を行ったところ、ありえない光景を目にしました。小説が「湧いて」きたのです。もちろん、読んでみれば内容の整合性がぐちゃぐちゃで、実際には小説と呼べるものではありませんでした。

 それでも、AI運用に関する知識がほとんどない状態で大量の文章が生成されたことは事実です。もっと知識を増やし、技術面で詰めていけば、おそらく大量の小説を簡単に生成できるようになるだろうという予感はありました。ついにその時がやってきたのです。

 また、大手の小説投稿サイト「アルファポリス」では、AI生成作品が最終選考まで残るという状況が生まれています。別の媒体では、作家がほぼ全てをAIで生成した作品を「最後に人が手に入れる形」で、雑誌とWebに掲載するという企画も実現しているのです。

 ここまでAIが浸透してくると、いままでAI利用を自重していた作者たちも使い始めるでしょう。当然、その先に待っているのは「大量のAI小説」があふれ返る世界です。ひとりが1日で120作品を投稿できるのであれば、いずれ100人ができるようになるでしょう。単純計算で1日当たり1万2000作品が投降されるようになった場合、読者は無限に増えていく小説作品に対応しきれなくなり、投稿サイトを離れていく可能性も否定できません。

 これまで、国内の小説投稿サイトからは『転生したらスライムだった件』や『Re:ゼロから始める異世界生活』など、多くのファンに愛される人気シリーズが誕生してきました。小説はあまり読まないが、マンガやアニメは楽しんでいるという人も、AI小説の氾濫は他人事ではありません。

 とはいえ、AIが便利な道具であることもまた事実です。今後のさらなる性能向上を考えれば、創造の現場から完全に排除するのも危険と言えます。海外のクリエイターがAIを使いこなすのであれば、国内の作家が使わないのは銃に対して丸腰で立ち向かうようなものです。小説に限って考えれば、現時点ではAIの有効活用を模索しつつ、投稿サイトでは「AI小説の投稿数に一定の制限を設ける」などの対応が必要になってくるのではないでしょうか。

配信元: マグミクス

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