アプリリアのホルヘ・マルティンは最終戦バレンシアGPでついに怪我から復帰した。スプリントではミスもあり最下位だったが、肉体的にも限界が見えていたようだ。
マルティンは日本GPでクラッシュした際に右鎖骨を骨折。終盤戦は欠場が続いてしまったが、最終戦で何とか復帰を間に合わせた。
彼はこのレースウィークの目標はリズムを取り戻すことであり、クラッシュは避けたいと語ってきた。しかしスプリントでは17番グリッドから素晴らしいスタートを見せ、11番手まで浮上。そこからトップ10を争ってみせた。
ただ途中でコースアウトするミスがあったため、マルティンは最終的に最後尾22位でのフィニッシュとなった。しかしレース自体には満足できているという。
「良いレースだったよ。うまい形でスタートできたし、10番手までポジションをあげることができた。ただちょっと過熱気味だったね」
マルティンはそう語る。
「ある時点で白線に触れて、それでオーバーランしてしまった。ヨハン・ザルコ(LCR)にも接触しそうになっていたから、コースオフすることにしたんだ。クラッシュは避けたかったしね。それで最後尾になったこともあって、色々なことを試していた」
「初日から2日目にかけてかなり進歩することができた。でも自分の状況をしっかり把握しておく事が必要だ。クラッシュすれば深刻な事態になりうるんだ。最後の4周では筋肉が相当疲れてしまっていた。明日(決勝)も同じ状況になったら、リタイアするだろうね。週明けのテストこそが一番大事だから、それが賢明な判断というものだ」
「痛みがあるというわけじゃないんだ。でも筋力が問題になっている」
マルティンは今シーズン、開幕から怪我で欠場続き。そのためマシン開発はチームメイトのマルコ・ベッツェッキがリードし、今の競争力を発揮するようになった。
マルティンはアプリリアのマシンへの適応のためにライディングスタイルを変えているため、今後はマシン側から歩み寄れるようにすることが必要だと考えている。
「まだベッツェッキのベースで作業をしているけど、僕のポテンシャルを最大限まで発揮するためには、何か違うモノが必要だ」
「このバイクはフロントエンドがかなり優れていて、ブレーキングではハードに攻められるし、コーナーエントリーも良いよ。でも、コーナー脱出で苦しんでしまっているんだ」
「リヤへの荷重とグリップをより高めて安定した走りにしていきたい。僕自身のスタイルもかなり変えているところがあるから、今はこのバイクをもう少し僕に寄せて行く必要もあるんだ」

