EXILEが11月15日、全国ドームツアー「EXILE LIVE TOUR 2025 “THE REASON”」を福岡・みずほPayPayドーム福岡で開幕。ソロ活動で復活を果たしたATSUSHIが合流し、EXILEとEXILE TRIBEから選ばれたSTARTING MEMBERを合わせた20人が出演した。アンコールを含む29曲を披露し、満員の約3万人を熱い空気で包み込んだ。
■100人超が紡いだ“存在理由”の幕開け
ステージは「EXILEがなぜ存在するのか」というテーマを示す荘厳な構成でスタート。EXILE、STARTING MEMBER、サポートのTHE JET BOY BANGERZ(TJBB)、EXPGのダンサーら総勢100人以上がキャンドルを手に登場し、ドーム内に幻想的な光を作り出す。テーマ曲「Reason -Planet Earth Ver.-」から「Choo Choo TRAIN」「I Wish For You」へと一気に駆け抜け、序盤から観客の熱気を引き上げた。
■代表曲と新旧ヒットが並ぶ豪華セット
24周年を迎えた節目の年に生まれた新曲「Get-go!」のほか、「銀河鉄道999」「Rising Sun」などの名曲が続き、場内のボルテージは一段と高まる。「Lovers Again」「ふたつのくちびる」「Ti Amo」などの人気曲はメドレーで構成され、幅広い年代のファンが思い思いにペンライトを振った。
■EXILE THE SECONDが会場をパーティー空間へ
中盤ではEXILE THE SECONDがSTARTING MEMBERを交え、エンタメ色濃いステージを展開。SHOKICHIの語りに続いて披露した「24WORLD」ではフロアの一体感が一気に増し、TJBBによる“ゾンビダンス”など、現在のLDHらしさが濃縮されたパフォーマンスで観客を引き込んだ。
■大合唱で満ちた「道」ATSUSHIの想いも響く
「道」が流れ出すと3万人の歌声がドームいっぱいに広がる。ATSUSHIは「この曲を愛して育ててくださってありがとう」と語りかけ、TAKAHIROとともに大切に歌い始める。サビでは「一緒に歌って」と促し、観客の声を笑顔で受け止めながら、再びEXILEの中心で歌う喜びを全身で示した。
■アンコールは「24karats」総出演の圧巻メドレー
アンコールでは歴代「24karats」で構成したメドレーを披露。20人が一斉に舞台へ現れ、力強いダンスと歌で観客を揺らし、ライブは一気に最高潮へと駆け上がる。続いて“笑顔”をテーマにした新曲「Smile」を初披露すると、巨大スクリーンにはメンバーの笑顔とファンクラブ会員約3,000人の笑顔写真が重なり合う。最後には“EXILE”の文字が浮かび上がる演出で会場を温かな空気で包み込んだ。
■完全復活を示したATSUSHI フロートからも笑顔で応える
今ツアーでのATSUSHIは終始柔らかな表情を見せた。力強くも繊細な歌声を響かせ、TAKAHIROとのハーモニーで観客を魅了。さらに「ジャンプ！」と呼びかけながらフロートから手を振り、完全復帰を体現するかのように会場の熱をさらに引き上げた。
■“25周年の決意”を語るAKIRAとATSUSHI
囲み取材でAKIRAは「今日を迎えられて感無量。20年近くドームに立てていることは誇らしいです」と語り、長く支え続けるファンへの感謝を口にした。ATSUSHIも「途中で迷った方もいたと思いますが、今のEXILEを見てほしい。来年に向けてスペシャルな企画も考えています」と力強く語り、新章への意欲を示した。
■“笑顔”でつなぐ未来へ EXILEは25周年へ歩み始める
AKIRAは「長い活動の中で紆余曲折を味わったからこそ“笑顔”を大切にしたい」と語り、本ツアーを“未来への決意表明”と位置付けた。ツアーは全5公演で、12月27日(土)・28日(日)のバンテリンドームナゴヤ公演で幕を閉じる。併せて発表されたEXILE THE SECONDのアリーナツアーは、2026年6月20日(土)の静岡・エコパアリーナを皮切りに全5公演が予定されている。
