最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
【MotoGP】モルビデリは「もっと集中しろ」。グリッドで衝突されたエスパルガロ兄、もはや諦めの境地?|バレンシアGP

【MotoGP】モルビデリは「もっと集中しろ」。グリッドで衝突されたエスパルガロ兄、もはや諦めの境地?|バレンシアGP

MotoGPバレンシアGPの決勝のスタート直前、アレイシ・エスパルガロ(ホンダ)はグリッドについた所で、フランコ・モルビデリ(VR46)に衝突されるというアクシデントがあった。エスパルガロは「もっと集中すべき」と助言した。

 アクシデントはウォームアップを終え、各ライダーがそれぞれのグリッドに並んでいく瞬間に起きた。既に14番グリッドについて、ホールショットデバイスの準備をしていたエスパルガロの脇を通り抜けようとしたモルビデリが、避けきれずにエスパルガロのマシン後部と接触してしまったのだ。

 この接触でモルビデリは転倒。スタート進行が中断されることはなく、レースはそのまま開始され、モルビデリはピットレーンからスタートした。

 なおモルビデリは5周後にはリタイアしており、その後の検査で左手を骨折していると判明。18日(火)に予定されているバレンシアテストも欠場が決まった。

 エスパルガロはモルビデリが受けた影響を考慮して同情しつつも、毎回毎回彼との間で「何かしらのトラブルに巻き込まれている」と述べ、モルビデリはもっと集中する必要があると指摘した。

 エスパルガロとモルビデリはここ数年間、様々なアクシデントを経験してきており、度々論争も引き起こしてきた。今回の出来事はその最新の事例と言える。

「彼は僕のことが見えていなかった。責めるつもりはないよ」とエスパルガロは言う。

「怪我をしてしまったようだし、残念だと思う。だけど彼は毎週末のように何かしらのトラブルを起こしていたから、もっと注意深くなるべきだった」

「彼が倒れているのは見たけど、全く気に入らなかったね」

「皆がブレーキングしてグリッドにつくとき、こういうことは起こり得ると僕は話してきたと思う。だけどこの位置(14番グリッド)ではありえないよ。彼がスピードを出していたとき、僕は21番手のような位置にいたわけじゃないんだ。14番手で中団だったんだ」

「注意する必要がある。あの場所ではゆっくりと走るべきなんだ。そして、しっかりと集中することが必要だ。エンジン関連から様々な設定のボタンを押したり、やるべきことはたくさんあるんだから、集中しないといけないんだ。集中して、かつ前を向いて走らなくちゃいけない」



 なおこの件に対して、スチュワードはまだペナルティの裁決を下せていない。モルビデリがメディカルセンターへ向かう必要があったためだ。

 エスパルガロはペナルティの必要性について訊かれると、次のように語った。

「分からない。でも危険な動きをしたのなら、罰せられるべきだ」

「彼はもっと集中する必要があった。彼が怪我をしたことについては残念だと思うけども、僕に怪我をさせる可能性もあったんだ」

「ペナルティについては気にしていない。でも彼はもっと集中する必要がある。これが初めてじゃないんだからね。毎回、集中力についての話をしているだろう。でも彼の手の怪我は早く回復するといいね」

 なおモルビデリはレース後のメディア対応を欠席したため、この一件に対しての見解は述べていない。チームによる声明は以下の通りだ。

「バレンシアGP中のクラッシュの後、フランコ・モルビデリは左手の第5中手骨の骨折と診断された。フランキーは火曜日のテストを欠席し、メディア対応にも出席しない」

 接触された側のエスパルガロにとって痛かったのは、マシンが受けたダメージだ。エキゾーストなどが破損し、彼も2周でリタイアしなくてはならなかった。

「バイクがまったく機能していなかった。残念だよ」とエスパルガロは言う。

「エキゾーストが足に当たってしまっていた。レースもできないし、最初はちょっと怒っていたよ」

あなたにおすすめ