なんだか気になるけれど、そもそも“体質をリセットする”ってどういうこと? と感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、漢方薬の考え方や、体質改善におけるメリット・デメリット、実践のコツについて、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
漢方薬で体質リセットってどういうこと?

「漢方薬で体質をリセットできる」と聞くと、一瞬で生まれ変わるようなイメージを持つかもしれませんが、そうではありません。
漢方薬でいう体質リセットとは、からだの不調に根本からアプローチし、時間をかけて整えることを指します。
東洋医学では、人のからだは「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の3つの要素でできていると考えられています。
これらがスムーズにめぐっていれば健康な状態ですが、ストレスや睡眠不足、冷え、食生活の乱れなどで滞ると、肌荒れ・生理不順・疲れ・むくみといったトラブルが起こります。
漢方薬は、このバランスを少しずつ整えることで「不調を根本から改善」していくことを目指しているのです。
漢方薬の知っておきたいメリット・デメリット

漢方薬は「自然の力で整える」というイメージがありますが、服用する際はメリット・デメリットを理解することが大切です。
メリット
まずはメリットからご紹介します。根本的な体質改善を目指せる
漢方薬は症状そのものを抑えるのではなく、「なぜその症状が出ているのか」という原因にアプローチします。そのときに起こっている不調の解消だけでなく、体質そのものの改善も見込まれるのです。
西洋薬との併用が可能な場合もある
漢方薬はからだの自然な働きを整えるため、西洋薬のような強い副作用がでにくいものが多いといわれています。医師や薬剤師の指導のもとであれば、併用も可能な場合があります。
女性のライフステージに寄り添う
ホルモンバランスが変化しやすい女性にとって、漢方薬は生理トラブルやPMS、肌のゆらぎなどに対応しやすい点が魅力です。デメリット
メリットだけでなく、デメリットもしっかり念頭においておきましょう。即効性は期待できない
漢方薬は「じっくりからだを整える」ため、短期間で効果を求めると物足りなさを感じる人もいるかもしれません。しかし、不調の根本に働きかけることで、不調になりづらいからだを目指せます。
