その症状、歯ぎしりが原因かもしれません。
歯ぎしりは、歯や顎にダメージを与えるだけでなく、放っておくとさまざまな身体症状を引き起こすこともあります。
歯ぎしりをしているかもと思う人は、早めに対策を講じておきましょう。
今回は歯ぎしりの症状やケアの方法についてあんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。
こんな変化、ありませんか?

歯ぎしりは自覚しにくい症状ですが、歯やからだにあらわれる不調により気づくことが可能です。
歯ぎしりをしていると、歯に強い力がかかることから、歯がすり減る、歯が欠ける、詰め物が取れるなど、歯のトラブルが起こりやすくなります。
また、歯ぎしりは顎にも負担をかけるため、顔の筋肉が発達してエラ張り顔になったり、筋肉の緊張状態が続くことで頭痛や肩こりを引き起こしたりすることもあります。
朝起きたときに顎のだるさを感じる人は、就寝中無意識のうちに歯ぎしりをしているかもしれません。
上述の症状がある人は、歯科医を受診してみるのがいいでしょう。
なぜ歯ぎしりが増えた?

歯ぎしりのおもな原因は、歯並び・噛み合わせの不具合とストレスです。
それぞれ理由を説明するので、この機会に整理しておきましょう。
歯並び・噛み合わせ
歯並びや噛み合わせが悪いと、顎の関節や顔の筋肉に負担がかかり、歯ぎしりが起こることがあります。最近、入れ歯、インプラント、詰め物や被せ物など歯の治療を行いませんでしたか?
それらの施術によって噛み合わせが悪くなり、歯ぎしりが起こっているのかもしれません。
ストレス
歯ぎしりはストレス発散効果があることから、歯を食いしばることで憂鬱な気持ちを消化しているといわれています。しかし、歯やからだに負担がかかっているため、歯ぎしりがベストなストレス解消法であるとは言い難いでしょう。
