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市販車の方が速い!? ノリス、1年前に大苦戦したラスベガスGPを警戒「これまで一度も良い結果を出せていないからね」

市販車の方が速い!? ノリス、1年前に大苦戦したラスベガスGPを警戒「これまで一度も良い結果を出せていないからね」

ランド・ノリスは、マクラーレンが昨年のF1ラスベガスGP予選・決勝でトップ5に食い込めなかったことから、今年も苦戦する可能性があると警戒している。

 ポイントリーダーのノリスは現在、ランキング3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に49ポイント差をつけており、ラスベガスGP終了時点でこの差を58ポイントに広げれば、タイトル争いからフェルスタッペンを脱落させることができる。

 しかしラスベガスGPは昨年、マクラーレンにとって最も試練の週末となった。グレイニング(ささくれ摩耗)に苦しみ、ノリスとオスカー・ピアストリはそれぞれ予選6番手、8番手。決勝でも前進はできず、ノリスが6位、ピアストリが7位に終わっている。

 ノリスは当時、「とにかく非常に難しい。グリップが極端に低い。今のマシンより市販車の方が速く走れる気がする……」と強烈なコメントを残していた。

 それから12ヵ月が経ち、マクラーレンは支配的なパフォーマンスを見せ、コンストラクターズタイトル獲得をすでに決めている。アンドレア・ステラ代表も、今年のピレリタイヤはグレイニングが少なくなっているため、ラスベガスでそれほど苦戦はしないはずだと述べた。

 しかし最低気温が7度まで下がると予想されていることから、ノリスは依然として自信を持てていないようだ。

 サンパウロGPのレース後記者会見で、寒さがマクラーレンの足を引っ張るかと問われたノリスはこう答えた。

「確かに足を引っ張るだろう。昨年は僕たちにとって最悪のレースだった。だからあまり楽しみにはしていない」

「僕たちはそうした点を改善するためにかなり懸命に取り組んできた。昨年メルセデスがそこで圧倒的な強さを見せたことは承知している。レッドブルとフェラーリも同様だ。僕たちはその4チームの中で最下位だったと思う」

「確かに今年は多くの面で改善が図れたので、あまり否定的に捉えるつもりはない。楽しみな要素はたくさんあると思う。アブダビとカタールは特に期待している。ラスベガスは少し控えめだ。過去2年間で僕たちにとって最も苦戦したレースのひとつだからね。様子を見よう」

 ノリスの自罰的で率直なスタンスは、時折否定的に受け取られることもあるが、今の心境について彼は「言いたいことは言うさ」と語った。

「思うことは思う。僕は常にできる限り正直でいようとしている。速くなれないと思うなら、速くなれないと思うだけだ」

「10番手になるって言っているわけじゃない。ただ勝つのは難しいと思うって言っているだけだ。僕たちは大きく遅れていた。昨年のデータを見れば分かる。はるかに遅れていたんだ」

「今年は速さが足りなかったレースがいくつもあった。毎レース勝っているわけじゃないのに、そんなこと言うと思っているのか? ただ、簡単だと思ってるかどうか、自分の意見を言ってるだけだ」

「先週(メキシコシティGP)は30秒差で勝った。本当に、本当に楽勝だった。今回(サンパウロGP)はもっとプッシュして勝ったけど、たった10秒差だ。マックスはおそらく、コース上で一番速かった」

「ラスベガスではこれまで一度も良い結果を出せていない。だから『大丈夫だろう』なんて思うわけがない。正直な見解を述べているだけだ。あのコースでは常に苦戦してきた。だから今度のレースに臨む自信はあまりない」

「もしかしたら勝てるかもしれない。その時はその時だ。でも『すごく自信があるよ、楽勝の週末になると思う』なんて嘘はつかない。そうはならないと思うからね。僕の発言内容に意見を持つのは当然だけど、僕は自分の好きなようにやるよ」

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