2026年北中米ワールドカップの大陸予選は佳境を迎えており、この代表ウィークでプレーオフ(来年3月開催予定)分を除く38の出場国が決定する。
今回は完全に全チームが出揃わない状態で、12月5日にアメリカ・ワシントンDCで抽選会が開催され、この結果を受けて、本大会へ駒を進めたチームは、選手選考などの最終的な準備を進めていく予定だ。まだどの国が、どの国とグループステージで対戦するかも決まっていない状態で、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「もしW杯が今日開幕するとしたら、どこが勝つだろうか?」と題した記事で、「優勝国予想」を行なっている。
同メディアの14人の記者とアナリストの見解によるこの記事で、最多の支持を得たのがスペインだ。欧州予選第5節を終えた時点で、全勝でのグループ首位を維持しながらもまだW杯出場は決まっていない欧州王者だが、2位トルコとの最終節での直接対決では8点差以上で負けなければいいという状況で、13回連続17回目の本大会行きはほぼ確定と言えよう。
全勝に加え、19得点(1試合平均3.8点)・無失点というパーフェクトな歩みを続けている「ラ・ロハ」については、まず「ウナイ・シモンとダビド・ラジャという世界的GK2人に加え、実績ある守備陣、マルティン・スビメンディ、ペドリ、ロドリらを擁する中盤。前線には、ミケル・オジャルサバルとダニ・オルモの安定した働き、フェラン・トーレスとサム・オモロディオンの予測不能な攻撃力と得点能力、そして初のW杯でスペインを栄光へ導く偉業が可能なラミン・ヤマルがいる」と、その豊富な戦力が選考理由に挙げられた。
また、「2026年大会は、アメリカ、メキシコ、カナダの猛暑の夏という環境を最も上手く乗り切れるチームが制する。スペインは他のどの優勝候補よりも多くの条件を満たしている。欧州王者であり、その実力は疑いようがない。そしてルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いるチームは、ボールポゼッションで相手を消耗させられる」と、そのプレースタイルの優位性も指摘している。
このスペインに次ぐ「2番手候補」と目されたのがイングランド。こちらは現地時間11月14日のセルビア戦を2-0で制して8大会連続17回目の出場を決めており、来夏は1966年以来2回目の世界制覇という悲願に挑戦する。 選手たちは世界最高峰リーグである自国のプレミアリーグで主力としてプレーし、エースのハリー・ケインはバイエルンでゴールを量産するなど、充実の戦力を要する「スリーライオンズ」。同メディアは、「今のイングランドは、才能、選手層、監督力、CFの出来、コンディションの良さ、の組み合わせが最も優れている」と、最高評価を下す。
監督については、「トーマス・トゥヘルはチェルシー、パリ・サンジェルマン、バイエルンなど超大物揃いのクラブを率いてきた経験から、大きなエゴを扱う局面において比類ない存在だ。不満を抱える選手のマネジメントや、自身の哲学に合わない選手を外す判断にも長けている。世界最高レベルの戦術家のひとりであり、ついにイングランドを優勝に導くのに適した存在だ」と、このドイツ人智将に賛辞を贈っている。
3番手は、5節ウクライナ戦の勝利(4-0)で8大会連続17回目の本大会行きを果たし、3回目の優勝への挑戦権を得たフランスである。来夏でディディエ・デシャン監督が退くと見られる「レ・ブルー」の強みについては、「攻撃力に関して言えば、フランスは代表レベルで他国を圧倒している」。
「キリアン・エムバペは今季レアル・マドリーで絶好調、現在は怪我で苦しんでいるものの、ウスマンヌ・デンベレはバロンドール受賞で公式に世界最高選手となった。ウーゴ・エキティケ、ブラッドリー・バルコラ、デジレ・ドゥエらもおり、デシャン監督は攻撃面で贅沢な悩みを抱えている」
一方、「守備でもダヨ・ウパメカノ、テオ・エルナンデズ、ウィリアム・サリバが好調で、どのポジションにもクオリティーの高い選手が揃う」と言われており、過去2大会で決勝に進出するなど、W杯を勝ち抜く術を知り尽くしている集団は、「この大会で最も才能あるチームになるだろう……しかも圧倒的に」と、今回も有力な優勝候補である点を強調した。
そして最後に名前が挙がったのが、前回王者のアルゼンチンだ。リオネル・メッシの威光によってカタールで世界一を祝った「アルビ・セレステ」は、その後もコパ・アメリカ連覇など強さを維持。「エミリアーノ・マルティネス、クリスティアン・ロメロ、アレクシス・マク・アリステル、エンソ・フェルナンデス、フリアン・アルバレスといった強固な中軸を有している」チームは、今回も注目を集める存在となる。
同メディアは、チャンピオンの強みとして、欧州勢が苦戦するであろうアメリカ大陸の気候に対する慣れを挙げる。また出場の有無が注目されるメッシが「前回ほどの影響力がないかもしれない」とはいえ、「W杯は大会を通して成長できるチームが勝つ。アルゼンチンは4年前の経験が何より大きい」と、決してチームとして下降線を辿ってはいないと主張した。
構成●THE DIGEST編集部
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