来場者や関係者が作り上げた成功!
続いて石毛事務総長が、「大きな事故を起こさない」「収支上赤字にしない」「できるだけ多くの方に来ていただく」運営上の目標について、「満たすことができた」と評価しました。
その達成の鍵として、運営現場での“毎日の改善”を挙げ、想定外の事象にも優先順位をつけて迅速に対処していったことが、来場者のポジティブな反応につながったと説明。また、大屋根リングや各パビリオンの魅力をはじめとしたコンテンツ力にも触れ、「万博の成功は来場者、スタッフ、メディア、関係者すべてで作り上げたもの」と述べました。
さらに、7年前の激しい誘致競争を振り返り、「世界と約束した万博を、今まさにやり遂げようとしている」と語り、この万博が国内外で長く記憶される存在になることに期待を寄せました。
有形無形のレガシーは世界の人たちへ!
「184日間を終えての感想」「レガシーとして何を残すのか」という質問に対し、十倉会長は「安全・快適・赤字回避という最低条件を達成できた」と手応えを語りつつ、「世界は多様でありながらひとつである」という体験そのものが大きな遺産になると強調。大屋根リングや来場者同士の交流などもレガシーとして継承していく意向を示しました。
石毛氏も、成功の最終的な評価は「一人ひとりが時間をかけて判断するもの」としながら、2度目の万博をやり遂げた地域の力、参加国からの高い評価を重要な財産として挙げました。

